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2012年4月1日日曜日

韓劇アーカイブ 2011.12-2012.3

気が付けば、ブログ更新が月イチペース…あかんですねぇ;; ホント。

久しぶりの更新となりましたが、今日は4月1日。韓国生活も丸4カ月が経ってしまいました。
いい年をして留学を始めたものの、ものすごい寒さと乾燥でいきなり体調を崩したり、勉強しても単語は頭に入らずw いやはや、結構苦労しております^^;

勉強や仕事の合間を縫って、映画や芝居に出かけているのですが、この4カ月間で観たものはほとんど紹介できませんでした。

せめてタイトルと簡単な感想だけでもUPしようかな、ということで。
それにしても4カ月でこれだけとは全然数をこなせてないですね~(>_<)


【ミュージカル】

「パラダイス・チケット」 (大学路芸術広場3館)
⇒数年来彼の出演作はほぼ観てますが、密かに大学路の秘宝と呼んでいる(笑) 芸達者チョン・ビョンウク氏を見たくて行きました。飛行機が不時着して無人島をサヴァイヴするという、まるで「LOST」な話でしたがw 面白かったですよ~。

「ぶっとび!ヨンエさん」 (カルチャースペースNU)
⇒ドラマは韓国に遊びに来たときにちょくちょく見ていて、面白いな~と思っていたのですが、(今、日本のMnetでも放送されています)ケーブルドラマとしては異例のロングラン作、「막돼먹은 영애씨」のミュージカル版です。ドラマでヨンエ役のキム・ヒョンスクさんがミュージカルでも主演していて、ドラマの世界観をそのままに、ミュージカルの良さも生かしてある、素晴らしい舞台でした。
いやー、笑った、笑った^^ 昨年はそれほど舞台見てませんが、2011年の個人的No.1作品です。
今年秋に早くも再演が決まっていますよ。

「ZORRO」(ブルースクエア・サムソン電子ホール)
⇒チョ・スンウ、除隊後の舞台復帰作。ということで話題になった作品ですが、うかうかしていたら案の定チケットが完売しており(苦笑) パク・コニョン版を見に行きました。いや、正直、日頃から舞台ではパッション溢れる演技で魅了してくれるコニョン氏がゾロをやるってことで、スンウ氏より期待してたくらいです。しかし、この作品ではなぜかイマイチピンときませんでした。ゾロのアクションシーンではスタントの俳優さんが演じていたのですが、コニョン氏よりも体格も小さいし動きのキレも良すぎてバレバレやん!(苦笑)って感じ。芝居と群舞&歌をただ交互にやってるだけ、って感じの展開で、無駄に長かったのも敗因かと思います。劇中で使われているジプシー・キングスの曲も生きてなかったように思います。一緒に見た友達は、別日にスンウ版も見て、「チョ・スンウ版のほうが良かった!」と言ってましたが。。。ブラッシュアップして再演してほしいです。

「スリル・ミー」(忠武アートホール・ブラック)
⇒キム・ジェボム&チャン・ヒョンドク組を観ました。ジェボム氏はこれまでもさまざまな作品に出演しているのを見ているので、大体どういう演技になるのか想像できてましたが、ヒョンドク氏はお初。結構パッションのある「彼」を見せてもらいました。この劇場で観るのは確か3年ぶりだったかと思うのですが、血判書をつくるためタイプライターを打つときなど、床からウイーンとテーブルが出てきたり、子供を誘い出すシーンに新たな工夫がしてあったりと、結構セットが変わってましたね。

「ストーリー・オブ・マイライフ」(大学路 アートワンシアター 1館)
⇒2010年の初演時に見逃したのを非常に後悔していたんですが、やっと見ることができました。
いやー、心がほっこりするいい作品でしたね、再演を繰り返しているだけはあります。
数々の大型作品を上演しているODミュージカルカンパニーの制作なんですが、ODって実は小劇場ミュージカルに良作が多いんですよね。
キャストは3組ありますが、年長組のイ・ソクジュン&コ・ヨンビンコンビで観劇。実はミュージカルに出演するソクジュン氏を見るのは今回が初めてでしたが、素敵な歌声でした~さすがみんなが慕う兄貴だけのことはあります^^ そして、開演後、舞台に登場したヨンビン氏を見て、「足長~~っ!」とビックリ!!! 彼を以前KBSドラマで見た時から気になっていたんですが、舞台で観るのは初めてだったので…こんなにスタイルが良いなんて! ペンシルストライプのダブルスーツをカッコよく着こなしている人は久々に観たなぁ、と(お芝居そっちのけでw)すっかり目を奪われてしまいました。

「エリザベート」 (ブルースクエア・サムソン電子ホール)
⇒絶対取れないだろうなーと思っていたジュンス君出演回のチケットを幸運にも譲ってもらうことができ、見に行くことができました。3階席でしたが、上までギッシリ!のお客さん。日本からのファンもたくさん来ていたようです。
私は“ミュージカル俳優キム・ジュンス”を見るのは初めてでしたが、歌とダンスは文句のつけようがないんじゃないですかね^^ しかし、セリフはそんなに多くなかったですが、普段しゃべっていても声がかすれ気味になる彼だけに、3階席では聞き取りづらい場面もあり、課題があると感じました。
トートが「ハーッハッハッハッハ!」何度か高笑いするシーンがあるんですけど、ほとんど声が出てなかった。。。例えばここでリュ・ジョンハン氏ならば、ものすごいカリスマでオーディエンスを圧倒してくれるはずなんだけどなぁ~などと、イケナイ事を思ったりしてました^^; のどの調子が悪かったのかもしれませんが、正直な感想を言いました。ジュンス君ファンの皆さん…すみません;;
この日のエリザベート役はキム・ソニョンさん、ほか、パク・ウンテ、ミン・ヨンギ、キム・スンデと助演陣は個人的に観たかったパーフェクトなキャストでした。いやぁ~衣装もセットも近年の作品の中では一番豪華だったんじゃないでしょうか? とても贅沢に作られた作品でしたね。

「ドクトル・ジバゴ」(シャーロッテ劇場)
⇒平日昼公演が20%OFFと知って、ホン・グァンホ氏を見に行こうかなと思ったんですが、何とチョ・スンウの出演日もあるではないですか。というわけでチョ・ジバゴ版を観覧しました。
原作がかなりの長編ということもあり、ジバゴの生涯をとにかく一気に見せなくては、という目まぐるしい展開。スンウ氏のようなベテランでも息が切れそうな感じでした。この作品をチュ・ジフン氏が降りたのは決して健康上の理由だけではないなぁ、と思ってしまうほどで、悪い言い方をすれば雑な展開とも言えました。でも丁寧にストーリーを追ってたら6時間くらいかかるでしょうからね(笑)これ。
スンウ氏はよく考えたらまたドクター役でした(笑) 短期間でよくこれだけの歌と芝居に仕上げられたと思います。ララ役のチョン・ミドさんは初めて見ましたが、この方上手いです。薄幸のララの雰囲気が良く出ていたと思います。そしてララの夫、バーシャを演じていたカン・ピルソク氏はすごく上手い人なんですけどねー、ララと別れた後でうらぶれた革命家となる男を演じるには彼のたたずまいはノーブル過ぎた気がします。
悪い癖で、気が付けば文句ばっかり書いてるような気がしますが^^; 展開が速いので見ているときは最後まで飽きずに楽しめましたよ^^

「シャーロック・ホームズ」(淑明アートセンターシアターS)
⇒昨年の初演が好評だったようで、新エピソードによるシーズン2。ホームズ役はソン・ヨンジン版で見ました。ヨンジン氏扮するホームズのしゃべり方が誰かに似ているな~と思ったら「古畑任三郎」でした(笑) 事件の謎に迫る、っていう部分では同じですしね^^ ミス・ワトソン役はパク・ジニさん。この人はどの作品を見ても安定した歌唱力と演技。特にちょっとコミカルな芝居は本当に上手いですね~今回も「さすがだな~」と唸りながら見ていました。ストーリーも分かりやすく、誰が見ても楽しめると思います。これはシーズン3、4と、今後も定番作品になりそうですね。


【演劇】
「ドン・キホーテ」 (明洞芸術劇場)
⇒再演モノですが、生でイ・スンジェ先生の演技を見られるなんてめったにないですからね^^
先生、長い剣を振り回すわ、ダンスをするわ、でかなりアクティブなのには驚きましたw
名優チョン・ギュス氏をはじめ、結構上手い役者ががしっかりと脇を固めていたのもよかった^^
終演後、先生がロビーにわざわざ出ていらしてファンサービスをされていたので驚きました@@

「リターン・トゥ・ハムレット」 (トンスンアートセンター トンスンホール)
⇒「ハムレット」を上演中の俳優たちの控室が舞台、というチャン・ジン監督ならではの変化球作。
加えて、劇中で「ハムレット」をマダンノリ風に再現するというシンカー並みのひねり具合。(監督が野球好きなんで例えてみましたw)主演はチャン・ジン師団のキム・ウォネとパク・ジュンソ(今は若干キャスト変わってます。ご注意を。)でしたが、私はウォネ氏ファンなので^^ もちろん、彼の出演日を見に行きました。後日、チャン・ジン監督に偶然大学路でお会いした際に「見ましたよ~」と言ったら、「セリフ難しかったでしょ?」とツッコまれました(苦笑)、はい、その通りです;; 私のボキャブラリーではかなり限界がある作品でした。うううㅠㅠ 4月まで上演してるのでリベンジしようかな。

「劇的な一夜」 (大学路 アートワンシアター 2館)
⇒韓国でよくいう「ワンナイト・スタンド」から始まる男女の関係をコミカルに描いた2人芝居です。2年前に「屋根部屋のネコ」でコンビを組んでいたソン・ドゥソプ&ソン・スジョン組で観ましたが、まるで「屋根ネコ」のギョンミンとジョンウンの再来という感じでした。19歳未満観覧禁止というだけあって、2人とも下着姿になるシーンやきわどいセリフも多いです。客席はカップルばかり、という典型的作品です(笑)

「ミルダンの誕生」 (PMC大学路劇場)
⇒밀당(ミルダン)とは、辞書を引いても載ってないのですが、「밀다(押す)」「당기다(引く)」の頭を取って、押し引き=男女の駆け引きを意味するんだそうです。ストーリーのベースはドラマ「ソドンヨ」でおなじみの百済のソドン王子と新羅のソンファ姫の恋物語です。恋する2人に横槍を入れるヘミョン王子役(オ・テファン/キム・デジョンのWキャスト)が出てくると、客席の女の子がみな「イヤーッ!」と歓声を上げるほど、キモイ演技で大盛り上がり。パンソリ風の語り部兼マルチウーマン的な役割をやっていたチュ・ジョンファさんが本当に上手くて、彼女あっての作品という感じでした。事前の予想に反してメチャクチャ面白くてハマってしまい、リピート観劇したし友達にも勧めた作品です。現在はキャストが変わってシーズン2を上演中ですが、今後定番化&ロングランは確実です。

「ソウルノート」 (大学路 情報小劇場)
⇒「韓国TVドラマガイド」のコラムにも書かせてもらったのですが、演出家兼俳優だった故パク・クァンジョン氏の追悼公演です。日本の劇作家兼演出家、平田オリザ氏の原作をもとに日本では「東京ノート」、韓国では「ソウルノート」と題して何度も上演された群像劇。美術館のロビーで交差する人々の何気ない日常の一コマを切り取ったという感じの作品です。追悼公演というだけあって、かつてクァンジョン氏率いる劇団パークのホームグラウンドだった情報小劇場のロビーには、クァンジョンさんの写真がたくさん飾ってありました。キャストも劇団チャイムと劇団パークの俳優を中心にかつての仲間が集まった、という感じ。芝居が終わると、キャスト全員がロビーに出て観客をお見送りしてくださるというのも、クァンジョンさんの生前に観た時と同じで、何だかジーンとしてしまいました。

「風餐露宿(풍찬노숙)」 (南山芸術劇場)
⇒知っている役者さんはコ・スヒさん以外誰もいなかったのですが、各方面で話題になっていたのと、南山芸術劇場に一度行ってみたいと思って(笑)見に行きました。気鋭の脚本家と演出家が組んだ作品ということでしたが、私の言語理解力では到底太刀打ちできませんでした(苦笑)
でも、ななめになったかなり変わったセットの中を縦横無尽に動き回る役者たちを見ているだけでも十分楽しかったです。俳優たちは国立劇団の俳優とか、演技の上手い人ばかりで見ごたえありました。私が、この手の作品を理解できるようになる日が来ればもっといろんな作品を見られるのですが…^^;


「不器用な人々」(トンスンアートセンター小劇場)
⇒とりあえずリュ・ドクファン&イェ・ジウォン版を見ました。この作品については後日、別の組み合わせも見ようと思っているので、まとめてレビューする予定です。前説にも登場したチャン・ジン監督と終演後にまたご挨拶できました^^ そしてなんとこの日はチ・チャンウク君も見に来ていました。プライベートでも爽やかな感じでカッコよかったです^^(って芝居に関係ないこと書いてますね)



【映画】

「ワンドゥギ」 主演:ユ・アイン、キム・ユンソク
⇒だいぶ前に、2011年の韓国映画を総括する記事を書きましたが、低予算で制作、作品の評判が口コミで広がりヒットした作品の1つです。正直なところ、アイン君とユンソク氏の「役者のおかげ」という感じで、もうちょっと上手く作れたんじゃないかなーと思う部分が多々ありました。
それにしてもアイン君はスクリーン映えしますね^^

「折れた矢」 主演:アン・ソンギ、パク・ウォンサン
⇒法廷モノということで、私に理解できるのかなー?と不安を抱えつつ見に行ったのですが、もちろん細かい法律用語などは分かりませんでしたが、それを凌駕するような展開と俳優たちの熱演に惹きこまれました。これはアン・ソンギ先生主演というより、弁護士を演じたパク・ウォンサン氏あっての作品。舞台挨拶つき上演を見に行きました。

「ミンクコート」 主演:ファン・ジョンミン
⇒映画「地球を守れ!」などでおなじみの“女優”ファン・ジョンミンさん主演のインディーズ映画です。牛乳配達をしながら貧しく孤独な生活を送っているヒロインが、唯一心のよりどころとしていた母親が倒れて脳死状態に。その母親の安楽死を巡る、兄弟たちとの葛藤を描いた作品です。
すっぴんに古ぼけた服をまとってヒロインを演じたジョンミンさんが圧巻。姉や弟家族たちの秘密が少しずつ暴かれていって最後まで緊張感が途切れませんでした。「蜜陽」みたいに、宗教へのアイロニーも含まれていました。重いテーマですが韓国のインディーズ映画らしい映画でした。

「ダンシング・クイーン」 主演:オム・ジョンファ、ファン・ジョンミン
⇒公開からだいぶ経って見に行ったのですが、ロングラン上映を続けているだけあって、ストレートに面白くて、最後はホロリとさせられる良い作品でした。主演の2人のコンビネーションもさすが。ファン・ジョンミン氏は「アクシデント・カップル」のク・ドンベク風の気弱な弁護士。そんな旦那を夢を諦めて支えてきた妻をオム・ジョンファ姐さんが演じています。70年代の学生運動の様子や80年代のディスコ全盛期の様子など懐かしい風俗も盛り込まれているので、周りの客席はサモニムだらけでかなりワイワイと騒々しかったのですが(笑) 最後はみんなして静かに涙していましたよ(私もねw)。 

「犯罪との戦争」悪い奴ら全盛時代 主演:チェ・ミンシク、ハ・ジョンウ
⇒「許されざるもの」で一躍注目を浴びたユン・ジョンビン監督が、盟友ハ・ジョンウと三度目のタッグを組んだ作品です。ようやく商業映画に本格的に復帰しはじめたチェ・ミンシク氏が、貧乏な三級役人からだんだんとのし上がっていく狡猾な主人公を演じてました。でも完全復活!とまでは至っていなかったような……ま、役柄的な部分もあるけど、もう少し演技にもキレが欲しかったです^^;
あと、全編釜山訛りなのには参った! 聞き取り難しかったです。 
それにしても主演の2人をはじめ、見事な「ドヤ顔まつり」だったのはおもろかったw 
イケメンは一人も出てきませんよ~^^


「建築学概論」 主演:オム・テウン、ハン・ガイン、イ・ジェフン、スジ
⇒高校時代の苦い初恋の思い出をひきずってきた男女の物語です。高校当時の主人公をイ・ジェフンとスジが、大人になって再会した主人公をオム・テウンとハン・ガインが演じて、過去と現在が交錯しながら展開していきます。高校時代のイ・ジェフン君の“恋の相談役”となるナプトゥク役を演じていたミュージカル俳優のチョ・ジョンソク君がとにかく最高! 大学路ではプリンスなんだけどなぁ…と舞台での姿を知っている人なら2倍楽しめると思います^^

「死体が帰ってきた」 主演:イ・ボムス、キム・オクピン、リュ・スンボム
⇒このキャストにピンときた人は観るべきです^^ 死体に埋め込まれたチップを取り出すため安置所から死体を盗み出したい男女。盗み出した死体は別人のもので、しかも生きていた! というトンデモストーリーから畳み掛けるようにドタバタのチェイスが展開されます。いやぁもうベタな展開の連続なんですけどね、上手い役者が揃ってみんな素っとぼけているので最高に面白かったです。演技派俳優のオンパレードで日本ではウケないかもしれませんが、観客がこれほど大騒ぎしながら見ていた作品も珍しかったです。この映画、韓国の劇場で見るとより面白いと思います^^


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