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2012年11月4日日曜日

大学路小劇場作品のススメ

この週末は、大学路に2日連続芝居を見に行きました♪
最近、観劇してもツイート流して終わりなので、たまにはログを残しつつ^^; 今日は韓国小劇場作品の面白さをお伝えしてみようと思います^^

まずは、現在大学路のハクチョングリーン劇場で上演中の
「삘래(パルレ)」2000回記念公演[The Memory]」をようやく見に行けました。

昨日の主人公は
ソロンゴ役:パク・ホサンさん
ナヨン役:イ・ボラさん
マイケル役:チェ・ホジュンさん
という布陣。

昨日のキャストの目玉だった
パク・ホサンさんは、歴代ソロンゴ役のなかでも最年長なんじゃないかな?(笑)
過去の出演作を見ると分かると思うんですが、演劇からミュージカルまで幅広い舞台作品で、常に一線級の活躍を続けている方です。11月に大阪で上演する「光化門恋歌」に出演されるので要注目ですよ。

そして、ソロンゴの友達、フィリピン人の青年マイケル役のチェ・ホジュンさんは今年、ソロンゴ役でレギュラー出演しているんですが、昨年まではマイケル役だったんですよね。彼、マイケルになると、も~ビックリするくらいアドリブかましまくりで、途中ホサンさんから「그만해~(やめとけ~)」と言われているほどでしたw 

パク・ホサンさんがソロンゴを演じる「パルレ」を見るのは初めてでした。
ホロンゴ?(ホサン+ソロンゴ)が最初に屋上で洗濯するシーンでは、ランニング1枚で登場するんですけど、たぶん、ソロンゴ史上、最もモムチャンで背が高いのでは?(笑) そして中盤、風で飛んできたナヨンの下着をなんとバルコニーをまたいでつかまり、手渡ししていたのは、偉丈夫なホサンさんだから出来る技(笑) (他のソロンゴはナヨンに向けて放り投げるのですw)
ほかにも、ソロンゴが部屋に戻るとき、背が高すぎて屋根に頭がぶつかりそうになったり、クライマックスのダンスはめちゃくちゃだしw と、ホロンゴにはハラハラし通しだったんですが、何だかずっとニコニコなホサンさんを見たのは初めてだったなぁ。書店でのサイン会のシーンではイ・スンシン将軍のコスプレしながらサインしてるし^^ とにかく、ご本人が一番楽しそうなのが良かったです。


終演後は定番の出演者全員でお見送り。ホサンさんも最後の一人までしっかり見送っていらっしゃいました^^






そして今日は大学路のいちばん端にある大学路劇場で劇団ウインの創立10周年記念公演の演劇
「丸い陽が昇りました(둥근 해가 떴습니다)」の千秋楽公演を見てきました。

主演は、劇団ウインの看板俳優、キム・レハさんでした。レハさん、映画やドラマでヤクザ役とか悪役が多い方ですがw 実は活動のベースは演劇なんですよね。

劇団ウインの代表作は、映画「王の男」の原作となった演劇「이(爾)」。

演劇「이(爾)」でレハさんは、映画版でチョン・ジニョンさんが演じた燕山君役をずっと演じています。そしてカム・ウソンさんが演じたチャンセンを劇団ウインでレハさんと並ぶ2トップ、イ・スンフンさんが演じているんですよ。
そして、イ・ジュンギさんが演じていたコンギルは、「パルレ」のソロンゴ、パク・ホサンさんのほか、伝説の「ヘドウィグ」オ・マンソクさん、そして先日「ラ・カージュ」で韓国ミュージカル大賞で助演男優賞を受賞したキム・ホヨンさん、「RUN TO YOU~」の日本公演にも出演したチョン・ウォニョンさんなどが過去に演じているんですね~^^

ちなみに舞台ではチャンセン役だったイ・スンフンさんは、映画版ではコンギルらの芸人仲間3人のうちの1人、ピョルボク役で出ているんですけど、なんと今日の千秋楽を同じ芸人仲間を演じて、舞台版にも出演していたチョン・ソギョンさんが見にいらしていて、内心、「今日は「王の男」の芸人が2/3揃った…」と思っておりました(笑)

で、お芝居のほうはですね、劇作家兼演出家のヒョヌという男を中心に、断片的なエピソードをつなげていきながら、ヒョヌの過去やトラウマが明かされていく、というような話だったんですけど、エピソードごとに必ず歌が入るんですよ。たぶん韓国の方ならみんな知っているようなスタンダードナンバーばかりだったようなんですけど、私はほとんど分からず^^; 
ヒョヌが演劇仲間たちと飲み交わしながら、熱く語るシーンもあって、劇団ウインの演出家および出演陣の日常をそのまま反映させたような作品でした。

まー、レハさん、スンフンさんをはじめ、演技は確実に上手い役者が揃っているのでガッツリ見ごたえありました。笑いあり、涙ありの「That's 大学路小劇場演劇」という感じでしたね^^
私の前の席で芝居に反応しまくり、ゲラゲラ笑っていて驚いたw チョン・ソギョンさんをはじめ、ソン・セビョクさん、イ・オルさんなど、記念公演ということもあってか、ちいさな劇場にもかかわらずド渋な錚々たる顔ぶれの役者さんたちが客席にいらっしゃるのをお見かけしました。

最近、韓国の舞台に興味をお持ちの方が増えていて、公演の情報を求めて私のツイッターをフォローしてくださる方が日に日に増えていて嬉しい限りです^^
「パルレ」は、日本版の公演もやっているのでご存知の方も多いと思うんですが、ミュージカルも演劇も、小劇場作品まではまだなかなか手が出ない方がほとんどだと思うんですよね。
韓国映画やドラマを見ていると、何だか妙に存在感があったり、演技が上手かったりっていう人は大体舞台出身の俳優さんなんですよ。映像界ではすでに中堅のポジションにいるような方でも、大学路では現役で舞台に立つ姿を至近距離で見ることができます。
演劇は、台詞が難しくて、ワケ分からず眠くなることもたびたびなんですが(笑) 大型ミュージカルを一通り体験したら、次は大学路小劇場作品にチャレンジしてみてください。演技派と呼ばれている名優たちの息遣いまで近くで体感できるなんて、そうそうできない体験ですから~^^