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2013年8月4日日曜日

韓国ミュージカル/演劇 8月のオススメ作品

記事作成が遅くなってしまいすみません。8月のオススメ作品をご紹介します。
先月から始まった作品が継続して公演中、もしくは9月を前に終了する作品が多いですが、中小劇場ミュージカルに、面白そうな作品が入ってきました。
韓国旅行にお越しの際は、一度劇場に足をお運びくださいね~!


作品のタイトルにはすべて韓国のチケットサイト
インターパーク(인터파크) http://ticket.interpark.com/ のリンクを張っています。
詳細情報はリンク先(韓国語)でご確認ください。

日本からチケットを直接買えるのは

VISIT SEOUL (ソウル市観光情報サイト)

●インターパークグローバル(英語版) (日本語版)

※現在は大型作品や話題作のみ直接購入できます。中・小劇場ミュージカルや演劇は、よほどの人気作でない限り、売り切れることは稀ですので当日劇場に行って買えると思います。

※大学路で上演される中小劇場作品は、地下鉄4号線・恵化(ヘファ)駅の4番出口を出てすぐのところにある、「ソウル演劇センター」か、2番出口を出てすぐのところにある「良い公演紹介所」では、ディスカウント価格で当日券を変えるチケット販売所があります。(大学路で上演しているすべての作品を扱っているわけではありませんので要注意)


<8月上演のオススメ作品>
※作品の並びは公演終了日が早い順です。
再演の作品など、私が見たことがある作品は、個人的オススメ度を5段階の★でつけています。

==========【大劇場ミュージカル】=========


「レ・ミゼラブル」
上演中~9月1日 ブルースクエア サムソン電子ホール
出演:チョン・ソンファ、ムン・ジョンウォン、チョ・ジョンウン、キム・ウヒョン、チョ・サンウン
⇒現在日本版も上演中、昨年は映画も大ヒットしたのでストーリーは説明不要かと思います^^
昨年の地方公演からシングルでジャン・バルジャンを演じているチョン・ソンファは今年「ザ・ミュージカルアワード」で主演男優賞を受賞。昨年は「ラ・カージュ」の名演も光り、もはや韓国ミュージカル界には欠かせない人になりました。実は”オルタネート・バルジャン”として時折主演しているアンサンブルのキム・ソンミンが、結構カッコいいバルジャンになっているのをコッソリお伝えしておきます(笑) 韓国の観客にはジャベール役のムン・ジョンウォンが人気のようです。日本版と見比べるのも一興な作品です。※当初25日まででしたが延長公演が決定! 千秋楽は9月1日です。★★★★

「エリザベート」
上演中~9月7日 芸術の殿堂オペラ劇場
出演:オク・チュヒョン、キム・ソヒョン、キム・ジュンス、パク・ヒョシン、チョン・ドンソク
⇒日本では「レミゼ」に並ぶ歴史ある作品なので、私は語るに落ちますが、昨年の韓国初演もなかなか素晴らしかったです。何といっても注目はJYJのキム・ジュンスによる「トート(死)」役ですが、今年は「若きウェルテルの悩み」のチョン・ドンソクと、ドラマ「ごめん、愛してる」の主題歌「雪の華」で日本の韓流ファンにも知られるパク・ヒョシンがトート役に加わりました。ほか、新規加入メンバーはエリザベート役のキム・ソヒョン、ルキーニ役のイ・ジフン、皇太子ルドルフ役のキム・イサクとノ・ジフンです。まだ見に行けていないのですが、パク・ヒョシンのトートがカッコいいと評判。★★★★

「スカーレット・ピンパーネル」
上演中~9月8日 LGアートセンター
出演:パク・コニョン、パク・クァンヒョン、ハン・チサン、キム・ソニョン、パダ、ヤン・ジュンモ
⇒パーシー役のコニョン、クァンヒョン、チサンが3人ともルックス、演技スタイル、歌声と全く違うので、まさに3人3色のパーシーになっています。マルグリッド役には韓国ミュージカル界のトップ女優キム・ソニョンと元S.E.Sメンバーで昨年は「モーツァルト!」にも出演していたパダ。そしてパーシーを追うショーヴラン役は「ジキル&ハイド」「アルセーヌ・ルパン」と近年大作で主演を張っている圧倒的な声の持ち主ヤン・ジュンモと「モーツァルト」のシカネーダ役や「レベッカ」のジャック・ファヴェル役などで注目度上昇中のエノクと、キャストはなかなかの粒ぞろいです。勧善懲悪モノで、コミカルなシーンもふんだんにあるので、観終わった後に爽快感がありますよ。★★★☆

「ジャック・ザ・リッパー」(ソウル公演)
上演中~9月29日 D-CUBEアートセンター
出演:オム・ギジュン、キム・ダヒョン、チ・チャンウク、ソンミン、イ・チャンミン、チョン・ドンハ
⇒昨年、日本初上陸してなかなか好評だった「ジャック」が、城南公演につづいてD-CUBEでソウル公演中です。今回はダヒョン、チャンウク、ドンハと3人の新ジャックも加わっているので気になりますね。城南公演を見ましたが、演出的には昨年とまったく同じと言っていいでしょう。★★★

「アベニューQ」(来韓公演)
8月23日~10月6日 シャーロッテ劇場
⇒日本で2010年に来日公演も行った、ブロードウェイ発のパペットミュージカル。移民が多いエリアとして知られるNYロウワーイーストに街をアルファベットで呼ぶ区域があるのですが、その中の「アベニューQ(Q通り)」のとあるアパートに暮らす人々のひきこもごもをアイロニカルなセリフたっぷりに楽しく描きます。「セサミストリート」のキャラクターをオマージュしたようなパペットを操りつつ、それぞれの俳優が自身の役柄もこなしていたのが凄かった!パペットたちはラブシーンなんかもあったりして、日本公演のときは18禁パペットミュージカルなんて言われていましたが、韓国では15歳以上観覧可となっています。★★★★☆



=========【中・小劇場ミュージカル】=========
「ヘイ!ザナ」
上演中~8月18日 COEXアーティウム 現代カードホール
出演:キム・チャンホ、キム・ジフィ、イ・チャニ、キム・ヨンナム、ソ・ギョンス、パク・ジョンフン
⇒今年2月に「ZANNA ザナ」というタイトルで日本版の公演もあったオフブロードウェイミュージカル。異性のカップルがマイノリティになるほど同性カップルが当たり前の街を舞台に、高校生の男の子ザナが恋のキューピッドとなる学園ミュージカル。
ミュージカル「美男ですね」のテギョン役イ・チャンヒとシヌ役のイ・ジフィ、演劇「ヒストリー・ボーイズ」のキム・チャンホを筆頭に、青春ものや恋愛もののミュージカルを経験したフレッシュな新進俳優が多数出演。とにかく明るく楽しく見られる作品です。

「女神様がみてる」
上演中~8月25日 大学路アートワンシアター1館
出演:キム・ジョング、チェ・ホジュン、イ・ジュニョク、チョン・ウォニョン、ユン・ソホ
⇒朝鮮戦争中、釜山で捕虜になった北の兵士たちを船で移送中に嵐に遭い、船が無人島に漂着。そこで北の兵士と南の兵士の立場が逆転してしまいます。島でサバイバルするなかで、反目しあっていた両国の兵士の心の距離が狭まったきっかけは「女神様」の存在だった!?
本当は「女神様がご覧になっている」というタイトルなんですが、語呂がよくないのでわざと意訳しています^^ 笑ったあとで、最後はジーンとして胸がいっぱいになる、近年の創作ミュージカルのなかで10年に一作、出るか出ないかという感動の秀作です。初演からストーリー、音楽もさらにグレードアップ! 大学路で活躍している旬の若手俳優が揃っています。今年のイチオシ!★★★★★

「スパマロット」
上演中~9月1日 ドゥサンアートセンター ヨンガンホール
出演:ソ・ヨンジュ、チョン・ジュナ、イ・ヨンミ、シン・ウィジョン、チョン・サンフン
⇒さまざまなコメディの元祖と言われる英国の「モンティ・パイソン」のアーサー王伝説のパロディをベースにミュージカル化。日本でもユースケ・サンタマリア主演で上演歴があります。
アーサー王役には「ドクトル・ジバゴ」「ラ・マンチャの男」の名脇役ソ・ヨンジュと、お笑いタレントのチョン・ジュナのWキャスト。ほか、出演者は「ジキル&ハイド」「ラ・マンチャの男」をはじめ、有名ミュージカルに出演歴のある実力派揃い! 劇中で「ジキル&ハイド」「オペラ座の怪人」をはじめ、有名ミュージカルのパロディも多数盛り込まれていて、終始笑いの絶えない作品です。★★★★★

「トゥモロー・モーニング」
上演中~9月1日 KT&G創造アートホール
出演:パク・サンミョン、パク・ソヌ、イ・ソクジュン、ソン・ヨンジン、チョン・サンユン
⇒英国発のハートウォーミング作。今春日本版の上演もありました。結婚前夜のカップルと結婚から10年経ち、離婚寸前のカップルを対比させながら、結婚生活、仕事、育児など人生について考えさせられる良作。ドラマ、映画にも多数出演するパク・サンミョン、ミュージカル「イヤギショー」のMCとしても活躍するイ・ソクジュンや、映画「二つの結婚と一つの葬式」の出演も話題となったミュージシャン兼俳優のソン・ヨンジン。「スリル・ミー」のチョン・サンユン、「風月主」で来日したイ・チャンヨンら確かな演技力と歌唱力をもつ俳優が揃っています。★★★☆

「ハイスクール・ミュージカル」
上演中~9月1日 ブルースクエア サムソンカードホール
出演:カン・ドンホ、リョウク、イ・ジェジン、オ・ソヨン、チョア、ルナ、サンデイ
⇒ディズニーチャンネルのテレビ映画から始まり、世界中で大ヒットした青春ミュージカルを韓国初演。SUPER JUNIORのリョウク、FTISLANDのイ・ジェジン、f(X)のルナなどのK-POPスターの出演が最大の見どころ。加えて、カン・ドンホ、オ・ソヨンらミュージカル界の若手人気俳優も出演しています。

「ミュージック・ボックス」
上演中~9月1日 大学路文化空間フィーリング1館
出演:キム・スヨン、チョン・ウォニョン、ユン・チョウォン、ファン・マニク、クァク・ホウン
⇒「RUN TO YOU~俺たちのストリートライフ」「ミュージック・イン・マイ・ハート」などを手がけ、音楽モノには定評のある若手演出家ソン・ジェジュンの新作ミュージカル。幼い頃に両親を亡くし、辛い少年時代を送り、おもちゃだけが友達だったミンソクが主人公。大人になり、おもちゃデザイナーになった彼が友達である白雪姫、アラジンなど有名な童話のおもちゃたちとの物語をファンタジックに綴ります。ミンソク役には「尹東柱、月を射る」「シャーロック・ホームズ」などに主演したキム・スヨンと「RUN TO YOU~」「ワンドゥギ」「女神様がみてる」などに主演した若手注目株、チョン・ウォニョン。劇中で歌われる曲の原曲はすべてサザンオールスターズの曲で、日本人なら誰もが知っている名曲の数々が素敵にアレンジされて使われています。

「ヘドウィグ」
上演中~9月8日 ペガムアートホール
出演:チョ・スンウ、ソン・チャンウィ、ソン・スンウォン、ク・ミンジン、チョ・ジナ
⇒日本でも「ヘドウィグ&ザ・アングリー・インチ」として映画、ミュージカルが人気ですね^^
旧東ドイツ生まれの青年がアメリカ兵と結婚するため、性別適合手術を受けたものの「怒りの1インチ」が残ってしまった…。主人公のヘドウィグが独白形式で自らの不遇な人生を語るロックミュージカル。韓国でも毎年キャストを変えて再演を繰り返す人気作で、今年は伝説のヘドウィグ、チョ・スンウが奇跡の復活!ほか、ヘド3回目のソン・チャンウィ、初挑戦の新人ソン・スンウォンが出演。
先日、三浦春馬さんも見に行かれたというチョ・スンウさん版は他の2人とは別格というか演出も含めて別モノになっていますが、どの出演者で見ても面白いです。現在、チョ・スンウさん出演分や各キャストの千秋楽のチケットは完売しています。★★★★★

「スリル・ミー」
上演中~9月29日 新村The STAGE
オ・ジョンヒョク、シン・ソンミン、パク・ヨンス、チョン・サンユン、イ・ドンハ、イム・ビョングン
⇒日本のホリプロ版も定評のある男優2人とピアノ伴奏のみで繰り広げられる心理スリラーミュージカル。今年は演出家の栗山民也をはじめ、日本版スタッフの手によりステージセットや演出が大幅に変わっています(逆に日本版をご覧になった方は、ほぼ同じ感じです)。
現在出演中の2次チーム。過去に出演歴があるオ・ジョンヒョク&チョン・サンユンペアは、1次チームでは私(ネイサン)役だったチョン・サンユンさんが、2次チームでは彼(リチャード)役を初めて演じます。
初出演のパク・ヨンス&イム・ビョングンペアはソウル芸術団出身だけあって、安定した歌と演技が光る長身ペア。特にイム・ビョングンさんが演じるリチャードはキム・ムヨル版を彷彿とさせる素敵さ!
そしてシン・ソンミン&イ・ドンハペアは、とにかく2人のルックスが最強! シン・ソンミンさん演じるネイサンはとにかくリチャードを一途に愛している感じ。子犬のように潤んだ彼の瞳で見つめられたらドンハリチャードも思わず優しくしてあげたくなるんじゃないでしょうか(笑)
本作出演後、飛躍した新人が多数誕生した登竜門的作品なので、今年出演した新人たちもブレイク必至です。マニアによるリピート率が高いので、前方の席の確保は若干難しいかもしれませんが、一度ハマると何度でも見たくなる作品です。★★★★★

「パルレ(洗濯)」
上演中~9月29日 大学路アートワンシアター2館
出演:クァク・ソヨン、ホン・ジヒ、パク・ウンミ、キム・ボガン、イ・ジョンウン、チョ・ミンジョン
⇒これまた日本版も評価が高い、韓国の“情”を感じることができる名作です。田舎からソウルに上京して書店員として働くヒロイン、ナヨンと、不法滞在しながら工場で働くモンゴル人青年ソロンゴの恋と人間模様が温かく描かれます。昨年2000回公演を超え、今年で8年目。過去にはホン・グァンホ、キム・ジェボム、ソン・ドゥソプなどの人気俳優を輩出しています。現在のキャストは「グルーミーデイ」「RUN TO YOU~」「宮」のクァク・ソヨン、「グルーミーデイ」「皇太子失踪事件」のキム・ギョンス、「悪い磁石」「ウーマン・イン・ブラック」のキム・ボガンなど注目の若手俳優が揃っています。登場人物たちと一緒に笑って、泣いて、最後は感動で胸がいっぱいになりますよ。★★★★★

「ブラック メリー・ポピンズ」
上演中~9月29日 東国大学イ・ヘラン芸術劇場
出演:キム・ジェボム、イ・ギョンス、パク・ハングン、ユン・ソホ、キム・ドビンほか
ドイツの著名な心理学者の研究対象として養子縁組された4人の少年少女。ある日学者の邸宅が大火災となるが、4人の乳母であるメアリー・シュミットは子供たちを救出。しかしメアリーは翌日忽然と姿を消してしまい、子供たちは散り散りに養子にもらわれていく。それから4年後、再会した4人は…。
タイトルから海外のライセンスものかと思われがちですが、韓国オリジナルのサスペンスミステリー。
昨年の初演では、独特の曲の旋律と振付が印象的で、ミステリー作品としても面白い作品でした。
今年は「風月主」「兄弟は勇敢だった」など出演した作品は必ず当たるキム・ジェボム、「女神様が見てる」「スリル・ミー」「バンジージャンプする」と話題作に次々と出演している若手注目株のユン・ソホなど、初演とはキャストが総入れ替えとなっていますがなかなかいい顔ぶれです。★★★☆

「グーテンベルグ」
8月31日~11月10日 忠武アートホール 中劇場ブラック
出演:ソン・ヨンジン、チャン・ヒョンドク、チョン・サンフン、チョン・ウォニョン
2006年にオフブロードウェイでスタートしたコメディ2人劇「Gutenberg! The Musical」の韓国版初演です。活版印刷の祖として知られるグーテンベルグが実はワイン製造業だった!?というところから始まります。このところ4作品続けて同じ作品に出演しているソン・ヨンジン&チャン・ヒョンドク、コメディの達人チョン・サンフン、快活なイメージが魅力のチョン・ウォニョンと、韓国舞台ファンたちが必ず観たいと思う4人が揃いました。超期待作!


<9月に上演開始の注目ミュージカル>

「トライアングル」9月6日~29日 サンミョンアートホール1館
「アメリカン・イディオット」(来韓公演)9月5日~22日 ブルースクエアサムソン電子ホール
「ボニー&クライド」9月4日~10月27日 忠武アートホール大劇場
「ノートルダム・ド・パリ」9月27日~11月17日 ブルースクエアサムソン電子ホール
「バンジージャンプする」9月27日~11月17日 ドゥサンアートセンター ヨンガンホール


============【演劇】=============
上演中~8月31日 創造アートホール ブルー館
出演:キム・レハ、チャン・ヨンチョル、キム・ワングン、パク・ホサン
⇒初演は1981年。これまでに何度となく再演を繰り返してきた韓国伝統のマダン劇スタイルの一人芝居。初代はチャン・ジン師団の一人でもある味のある名優、チョン・ギュスが演じていたそうで、ほかにもパク・チョルミン、パク・ヘミらが演じていたそうです。今回は「王の男」の原作演劇「イ(爾)」に出演していたキム・レハ、パク・ホサン(「光化門恋歌」「光海」など)をはじめ、4人の俳優が日替わりで登場します。ちなみに「プムパ」とは辞書で探したところ、「パンソリの節に合わせて興をそそる音」のことだそうです。

「ソンニョさんの話」
8月16日~9月15日 大学路ミュージカルセンター 中劇場
出演:コ・スヒ、イ・ジェウン、イム・ホ、チン・ソンギュ、ハン・ガプス
⇒第30回全国演劇祭で大賞ほか5冠を達成した名作演劇。幼い頃から母親の言うことを聞かず、長年家を出ていた息子ジョンウ。母の葬式のため15年ぶりに戻ってきた彼が母の遺影を前に語ったこととは…。
鄭義信作品の常連で、名作演劇の数々に主演してきたコ・スヒをはじめ、「宮廷女官 チャングムの誓い」のグルメな中宗王役が人気だったイム・ホ、映画「犬たちの戦争」でキム・ムヨルの親友役を演じていたチン・ソンギュなど、演技派俳優が勢ぞろいしていて期待大です。

「模範生たち」
上演中~9月29日 大学路自由劇場(旧PMC自由劇場)
出演:チャン・ヒョンドク、ユン・ナム、キム・デヒョン、パク・ソンフン、キム・ソンイル
⇒とある進学校を舞台に、いい成績を取るためには手段を選ばない高校生たちの姿をシビアに描いた群像劇。「スリル・ミー」「ママ、ドント・クライ」「悪い磁石」など話題作に次々と主演して評価が上昇しているチャン・ヒョンドクや「ヒストリー・ボーイズ」に出演していたパク・ソンフン、イム・ジュンシク、「ブラック・メリー・ポピンズ」「チョンガンネ」などに出演したユン・ナム、「悪い磁石」「あの日々」に出演したキム・デヒョンらが出演。演出は「ブルックリン」「ヒストリー・ボーイズ」のキム・テヒョン。この作品も若手俳優の登竜門になっています。★★★☆
※9月1日終了予定でしたが、若干キャストが入れ替わり29日まで延長公演となりました。

「ウーマン・イン・ブラック」
上演中~9月22日 トンスン・アートセンター小劇場
出演:キム・イソン、ホン・ソンドク、キム・ギョンミン、キム・ボガン
⇒昨年、同名原作の映画が、「ハリポタ」のダニエル・ラドクリフ主演で日本でも公開された、2人芝居のスリラー劇。黒い服を着た女性の悪夢に苦しめられてきた主人公アーサーを映画「豚が井戸に落ちた日」「南営洞1985」のキム・イソンと07年の初演から出演するホン・ソンドク。アーサーが自分の体験を基に制作する演劇の主演俳優役をホン・ソンドクと共に本作を演じてきたキム・ギョンミンと「パルレ(洗濯)」でソロンゴ役として出演中のキム・ボガンが演じています。どのキャストで見ても面白いですが、やはり初演から出演しているホン・ソンドク&キム・ギョンミンの組み合わせは抜群に上手かったです!★★★★

「劇的な一夜」
上演中~10月13日 大学路ソリアートホール1館
出演:ウォン・ジョンファン、チョン・ソンイル、チュ・ミンジン、チェ・ソンファほか
⇒韓国ドラマでもよくありますが、酔った勢いで一夜を過ごしてしまう、いわゆる”ワン・ナイト・スタンド”をやってしまった男女を描いたラブコメディ。下着姿やベッドシーンなどセクシーな描写があるため、19歳以下観覧不可となっていますが、それほど刺激的でもなく楽しく見れる程度です(笑)。
「風月主」「ブッとび!ヨンエさん」などに出演していたウォン・ジョンファン、「女神様が見てる」でブレイクしたチュ・ミンジンなど、この作品にピッタリなコメディの上手いキャストが揃っています。★★★


<9月上演開始の注目演劇>

「父と私と紅梅と」9月10日~10月6日 白波アートセンターホワイトホール
「クローサー」8月31日~12月1日 大学路アートワンシアター1館
●「鉱夫画家たち」9月13日~10月13日 明洞芸術劇場


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