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2013年3月5日火曜日

映画「1999、面会」 치맥GV

 韓国で公開中の映画「1999、面会(1999, 면회)」が公開されて、静かに話題となっています。映画情報サイトでの評価が軒並み高く、好評なので、先日GVつきの上映が近所の建国大学内にあるアートシアター、KUシネマテックであったので見に行ってきました。

 ストーリーは、高校時代の親友だった3人の青年。それぞれ、入隊、大学入学、浪人と進路が分かれてしまうのですが、入隊中のミヌクを、サンウォンとスンジュンが面会のために訪ねる珍道中を描いた作品です。
 1999年が舞台になっているので、登場人物のファッションや劇中で流れる音楽も昔流行ったものなんですね。それで、映画版「応答せよ1997」と言われていたりします。「応答せよ~」は昨年韓国でケーブルテレビのドラマながら高視聴率を記録したドラマで、90年代末のヒットチャートを賑わした音楽が流れるところに、共通点があるんです。
 この映画を見て、昔見た「昼間から飲む(낮술)」という映画を思い出しました^^ 行き当たりばったり感や酒と女に弱い3人のヘタレ具合に似た空気を感じました^^



予告編映像はこちら↑「息もできない(똥파리)」など、“韓国インディーズ映画のミューズ”と呼ばれているキム・コッピちゃんが、茶房のアガシ役で登場しますよ^^

先日KUシネマテックに見に行ったGVは面白い試みをしてまして、その名も「치맥 GV」。映画上映後、劇場のステージ上にスタッフが用意したチキンや乾きモノとビールを楽しみながら、監督&俳優と対話をするGVでした。
韓国ではフライドチキン(치킨)とビール(맥주)の組み合わせを略して「チメク(치맥)」と呼ぶほどの定番メニュー。よくHOFと書かれた飲食店があると思うんですが、そういう店はチメク専門店です^^ なぜチメクかというと、映画の中でちょっとふとっちょで食いしん坊キャラのスンジュンが「チキン食べたい」としつこく言うシーンがあったからだと思います。

치맥 GVの様子を相変わらずの下手な動画撮影ですみませんが撮ってみましたのでご覧ください。約20分ずつ3本に別れています。



いやー、とにかくこういうイベントが出来るのがまず素晴らしいと思いました。
こんな風に監督&俳優と観客(といってもこの日集まっていたのは実は建国大学の映画学科の生徒たちがほとんどだと思われます)が同じ目線で座って飲みながら語れるなんて! 日本でも飲みながらってのはあるかもしれないけど、飲食つきのイベントとしてやろうとすると、日本は色々とハードルが高くなるのでないと思うので、本当にうらやましいと思いました。
下でUPした「ミュージカル イヤギショー」もそうだけど、韓国は観客と一緒に楽しい時間を共有できる機会が多いです。この体験がクリエイターや役者などを目指すきっかけになる人もいると思うんですよね。日本ももっと、こういうことが出来るといいなー^^

この映画は3月8日から始まる大阪アジアン映画祭で「1999、面会~サンシャイン・ボーイズ」というタイトルで上映されます。ぜひ行ける方は見ておいたほうがいいですよ~オススメします。
面白くて、ちょっと切ない青春映画です^^



ミュージカル イヤギショー イ・ソクジュンと一緒に


韓国で芝居を見始めたころのこと。ネットで情報を調べているとちょくちょく出てきていたのが
「뮤지컬 이야기쇼 이석준과 함께(ミュージカル イヤギショー イ・ソクジュンと一緒に)」でした。俳優イ・ソクジュンさんがMCで、ミュージカル俳優をゲストに迎えるトークショーです。
日本にいるころからずっと見たいと思っていたのですが、不定期で月曜日開催ということもあり、なかなか見るのが難しかったです。(すでにご存知の方はそう思っている方は多いですよね^^)私も昨年韓国に住み始めてからようやく見れるようになりました。

こちらが⇒公式サイトです。住民登録番号を入力する必要がないので、日本からも会員登録できると思います。興味がある方はチャレンジしてみてください~^^
 イヤギショーは現在、“シーズン2”となっていますが、公式サイトによるとシーズン1は2004年~2007年までやってたんですね。ちょうど現在の公演界を担っているスターたちが頭角を現して、韓国ミュージカルがぐぐっと力をつけてきた時期。今では近くで素のトークなんてなかなか見れない豪華顔ぶれが登場していて羨ましい限りです。
 2011年6月よりスタートしたシーズン2からは、音声アーカイブがポッドキャストで聴けるようになっています。⇒こちら 
※ただし、アーカイブは公演直後ではなく時間が経ってからアップされますのでご注意を。
スマホ用アプリもあるのですが、これは日本の携帯にダウンロードできるのかな? 試してみてください。 

シーズン1の様子がどんな感じだったか知りたい人は、YouTubeで 뮤지컬 이야기쇼 とか俳優の名前で検索してみてください、映像が結構出てきますよ。そしてシーズン2開始時にお祝いコメントを贈った面々の豪華な顔ぶれと言ったら!@@ 

えーっと、イヤギショーで「류님(リュ様)」といつも呼ばれている、リュ・ジョンハン皇帝のマスク姿が強烈ですが(笑) ほかにもチョン・ソンファ オ・マンソク オム・ギジュン チョ・ジョンソク チェ・ジェウン キム・ムヨル ソン・チャンウィ パク・ウンテ ミン・ヨンギ キム・ソニョン オク・チュヒョン ホン・ジミン ユン・ゴンジュ チョン・ソナ チャ・ジヨン チョ・ジョンウン ぺ・ヘソンなどなど…俳優さんたちの個性あふれるコメント動画が楽しめます。

昨年までは忠武アートホール 中劇場ブラックで不定期ながら月2回ほど開催されていたのですが、先週2月25日から大学路文化空間フィーリング1館に会場をお引越ししました。(現在「ヨーロッパブログ」を上演中の劇場です)


フィーリング1館のロビーには、ソクジュンさんの素敵な写真の垂れ幕が~^^ いきなり引っ越し初回からグレードアップしてますよ!♪




お引越し後、第1回目のゲストは現在「アイーダ」にアムネリス役で出演しているチョン・ソナさんでした。シーズン1では毎回ゲスト名を公表していたそうなんですが、シーズン2からは公演当日まで伏せられているんですよね。反面、毎回劇場に行って、誰がゲストなのか知るのが楽しみなんです。そして、どんなゲストが出ていても面白いトークショーに仕上げてくれるソクジュンさんの話術には毎回感服しています。



イヤギショーの面白いところは、メインゲスト登場の前に、新人を紹介するコーナーがあることです。
推薦者として演出家や音楽監督、大学教授などが新人の紹介をする映像が流れたあと、本人登場となるのですが、まったくの駆け出しから、すでにいくつか作品経験がある人などさまざま。客席では厳しい目を持つミュージカルマニアが見ているわけですから、新人さんはとても緊張しています。歌唱力の高い人、舞台度胸のある人、全然実力を出せない人…などいますが、新人にこういう風に人前で歌う機会を与えてお披露目するイベント、日本ではまずないですよね~(>_<) 羨ましい限りです。
ちなみに25日に登場したのは、現在「パルレ(洗濯)」に出ている可愛い末っ子キム・ジェウンさんでした。演出のチュ・ミンジュさんの推薦コメントにより登場して2曲唄いました。トーク中はほとんど客席のほうを見れず、ソクジュンさんのほうばかり見て、すがるように話していたのがとても可愛かったです^^

さて、メインゲストのチョン・ソナさん。昨年ソナさんにインタビューする機会があったんですが、明るくハキハキと話をしてくれる、サバサバした気風のいい姉さんという感じの印象がありました^^
 高校生の時にオーディションに合格して「RENT」のミミ役でデビューしたというすごい逸話の持ち主。その後も同世代女優の追随を許さない華々しいキャリアと歌声の持ち主なので、彼女に憧れている女優の卵は多いです。
 イヤギショーではメインゲストにまつわる人のインタビュー映像が流れたり、実際にゲストが登場したりするのですが、今回は彼女のために、錚々たるトップ俳優がコメント映像を寄せていました。それも多くの大作で主演女優をこなしてきたからできること。加えて、劇場引っ越し第1回目ということで、イヤギショースタッフも気合が入っていたのかも?^^

ツイッターでリポートするとつぶやいてからだいぶ日にちが経ちましたが(すみません;;)
映像があまりにも面白かったので、どんな人たちがどんなコメントをした映像が出たのかをお伝えしようとしているうちにポッドキャストがUPされたので⇒こちらを聴いてもらったほうが早いです。
音声だけだと誰だか分からないかと思いますが、以下の俳優さんたちが順番に登場しますよ。

【チョ・スンウ】
いきなり一人目からすごい人が登場!! 客席は大騒ぎとなりました!
自分のワゴン車の中で撮影したような映像だったのですが、「馬医」クァンヒョンの恰好でヒゲもつけたメイクをしたまま、ものすごーくボーッとした顔でポツポツと話し出したスンウさん。何だかかなりお疲れの様子だったのに、「何でおれがお前のためにコメントを…」などとボソボソッと面白いことを言う様子が可笑しかったです。

【イ・ゴンミョン】
昨年「ジャック・ザ・リッパー」でアンダーソン刑事役として来日を果たしたゴンミョンさん。ソクジュンさんの절친(親友)なので、毎回ソクジュンさんが彼にまつわる何らかのエピソードを話すんですよ。いわば“影のレギュラー”のような存在^^ 「お前、本当に3対1のケンカに勝ったのか?」って聞いてるところが面白いです。コメントでも話していますがソナさんが「RENT」ミミ役に抜擢されるきっかけとなったのが彼なんですね。12歳差のオッパ、ゴンミョンさんが妹ソナをとても可愛がっているのがわかります。 

【オ・マンソク】
最初に褒めるだけ褒めておいてソナさんの性格が…と落としまくるマンソクさん。「俺が連絡しよっか!?」と、ソナさんが全然連絡をくれないことにスネているところがとにかく可愛かったです^^

【パク・ウンテ】
昨年ウンテさんの結婚式で祝歌を泣きながら歌う姿を見てウンテさんももらい泣きをしたそうですが、双方が泣くので招待客に誤解を受けなかっただろうかというのが笑えます。ソナさんが体重をゴムのように調整できるのがプロフェッショナルだともw

【ファン・ジョンミン】
ジョンミンさんはひたすら「ソナさんが話すのが早い」という話に終始してますが、映像を見た後にそれに対するソクジュンさんの切りかえしコメントが面白いです。映画の役のためにタンニング(日焼けサロン)に行ってるのが何気にバレてしまいましたね(笑) 映像ではジョンミンさんの後ろに「ASSASINS」のポスターを貼ってあってこっそりアピールされていました^^

【キム・ジュンス】
多忙な彼がこうやってコメントを寄せたことにまず驚きました!
「モーツァルト!」の縁を大事にしているってことですよね~^^
「褒めるのはここまでで」と断って、ソナさんは“多血質(血の気が多い)”とダメ出しを始めた(ま、これは全員共通の仕込みですねw)もののだんだん褒める方向に行ってしまってるのが「彼らしい」です^^
コメントを聞いた後でソナさんが語る「モーツァルト!」ヴォルフガング役評も面白いです。
ソナさんの話から、ミュージカルの世界に飛び込んだジュンスさんの頑張りが、アイドル出身俳優に対する、ミュージカル俳優や関係者たちの偏見を変えたんだなぁというのがよく分かります。

【キム・ホヨン】
ジュンスさんまででコメント映像は終わりかと思っていたのに、サプライズ的に仕込まれていたホヨンさんのコメント。(ポッドキャストでは編集でカットされています)。ホヨンさんは現在兵役中で「The Promise」のアンコール公演では学徒兵のミョンス役で出演しています。昨年入隊前日、夜中に家に訪ねてきてソナさんが大泣きして大変だったという話をしていたのですが、笑って泣ける、とても良い話でした^^

映像コメントを寄せた俳優さんたちの話から、とても正直で血の気の多い(笑)竹を割ったような性格だというのがよく分かりました^m^ ソナさんがこの日の終演後(?)に収録したコメント映像がYouTubeにUPされていました。もう一人のゲスト、現在「レベッカ」に出演中のパク・ワンさんと、新人キム・ジェウンさんも登場しますよ~^^ そしてイヤギショーウェブ漫画まで!
昔の私のように、「イヤギショー」を体験できなかった方も楽しめるよう、シーズン2は最大限工夫されていますので、韓国に来れない方も日本から、ウェブで楽しんでくださいね^^

公式サイトで今後のスケジュールが出ていました。

チケットはインターパークで取扱っていますが、残念ながらまだ日本から直接買えるようにはなっていません。でも劇場を引っ越しして客席数が増えたので、よほどの人気俳優が出ない限り、売り切れになることはないと思われます。開催日に韓国にいるという人は当日券にチャレンジしてみてください!

3月=11日、25日

4月=15日、22日

5月=13日、27日

6月=10日、17日


基本月2回月曜日の夜8時開演※開催は隔週・2週連続など不定期ですのでご注意ください。
会場は大学路文化空間フィーリング1館(地図) です。


そして、最後に。「イヤギショー」の凄いところは、チケット収益を難病を抱える子供たちを救うために寄付していることです。ソクジュンさんもバリバリ現役の俳優なので、いろんな作品に出演しながら貴重なお休みである公演がない月曜日を「イヤギショー」のために割いていらっしゃるわけです。そういう部分が多くの俳優たちに慕われている理由でもあり、そんなソクジュンさんが司会だからこそ、名のある人から新人まで出演して、俳優たちが素顔を見せるトークをしてくれるんだと思います。私自身もまだまだすべてのトークは聞き取れていませんが、貴重な裏話も多いので、韓国の舞台に興味がある方にはぜひ一度見てみてほしいです! 他に「イヤギショー」で知りたいことがあったらコメント欄よりお問い合わせください。私が可能な限りでよければ、お答えしますよ^^


2013年3月1日金曜日

ミュージカル「ブルックリン」千秋楽と2月の観劇所感

現在、通っている語学堂が今週まで休みでして、ほぼ毎日公演を見ています^^
気が付けば、3月中で終わってしまう作品も多く、見に行かなきゃいけない作品多数!(>_<)
日本より安いとはいえ、チケット代の出費は懐にかなり響いておりますが(苦笑)
2月は数えてみたら14本見に行ってました。以下、個人的感想です。(5段階評価)

【ミュージカル】
「壁抜け男(벽을 뚫는 남자)」★★★
「ジキル&ハイド(지킬앤하이드)」★★★
「レベッカ(레메카)」★★★★★
「グリース(그리스)」★★
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(캐치미이프유캔)」★★
「女神様が見てる(여신님이 보고 계셔)」★★★★
「ブルックリン(브루클린)」★★★★
「ミュージカル イヤギショー(뮤지컬 이야기쇼 이석준과 함께)」★★★★★

【演劇】
「キサラギミキちゃん(키사라기미키짱)チャンチーム」★★
「乱中日記にはない(난중일기에는 없다)」★
「戦闘機たち(싸움꾼들)」★
「ワンドゥギ(완득이)」★★★
「おはよう(좋은 하루)」★★★
「ヨーロッパブログ(유럽블로그)」★★★

この中で、予想よりもぜーんぜん良かったのがミュージカル「ブルックリン」でした。
実は11月のプレスコールに行っていたのですが、その時はダイジェストで披露されたので、作品の全体像が見えなかったんですね。見に行こう行こうと思いつつ、結局千秋楽にようやく観劇しまして、これがなかなか面白かったんですよね。(以下の写真はプレスコール時に撮影したものです)

お芝居のスタートでは前説も兼ねて語りつつギャラをせびる出演者たち。NYブルックリンのストリートで歌う人々の物語という設定だからなんですが、観客も千秋楽となると意を得たもので、客席からバンバン投げ銭が飛びました^^
語り部役のイ・ジュグァンさんの恰好、何か見たことある感じだな~と思っていたのですが、これってジョニー・デップなんじゃないかと(笑) べっ甲のロイド風メガネかけたら完璧でしょう^^

物語はというと。。。

フランスで出会って恋をした米国人男性テイラーと仏人バレリーナのフェイス。やがてテイラーはフェイスを置いて帰国してしまいますが、フェイスのお腹には子供が。フェイスは生まれた娘にテイラーの故郷ブルックリンという名前をつけてシングルマザーとなり、ショーに出演することを生業にして娘を育てていましたが、生活苦に耐えられず自ら命を絶ってしまいます。


孤児となったブルックリンは親ゆずりの才能を生かして歌手になることを決意。オーディションを受けはじめます。
そして父を探すためにNYに渡ります。

このシーンでは、いま韓国で大人気のオーディション番組をパロった感じになっていて、観客にすごくウケてましたよ。

歌手として人気が出はじめたブルックリンに強力なライバル登場。大御所歌手のパラダイスがブルックリンの前に立ちはだかります。
2人は結局マジソン・スクエア・ガーデンで対決することになるのですが。。。








パラダイス役は千秋楽で見たときは上の写真のキム・ギョンソンさんでしたが、Wキャストは「ヘドウィグ」のイツァーク役でおなじみのイ・ヨンミさんでした。ヨンミ姐さんのパラダイスも全編通して見てみたかったですねー。


ラストのブルックリンが歌を披露する場面は圧巻でした!
この作品、アメリカを舞台にしているだけあって、音楽はR&B、ゴスペル、ソウルミュージックが中心なんですが、出演者全員がめっちゃくちゃ唄える方ばかり。ステージサイドに陣取る生バンドとの息もピッタリで、ライブ感覚で楽しめたのも面白かった理由のひとつです。





このお芝居は、ストリートミュージシャンがブルックリンのサクセスストーリーを演じるという劇中劇になっていて、すべてのキャストがいろんな役をマルチマン的に演じていました。

なかでもブルックリンの父テイラー役などを演じていたのが、昨年ミュージカル「美男ですね」でジェルミ役を金髪で演じていたチョ・ヒョンギュンさん。
テイラーはNYに戻った後、路上生活者となり、ブルックリンと再会しても当初は知らないふりをするのですが、彼が足に障害を負い、すっかり心が荒んでしまったその背景にはベトナム戦争がありました。その秘密が明かされるシーンでは、当時のアメリカを象徴するドアーズの「ブレイク・オン・スルー」が流れていましたっけ。
様々な役を器用に演じていましたが、特にこのシーンでのヒョンギュンさんの熱演ぶりは本当に素晴らしかったですよ!

この作品は「ジキル&ハイド」「ラ・マンチャの男」をはじめ、多くの名作を世に送り出したODミュージカルカンパニーの作品です。
←左はシン・チュンス代表。髪の毛が若干寝癖?ぎみなのはご愛嬌w
プレスコールのときは、大型作品だけでなく、こういう小品ももっと作らなきゃとおっしゃっていて、そのとーり!と同意。ODの作品は小劇場作品でも丁寧に作ってあるのがすごいところなんですよね。
右は演出のキム・テヒョンさん。「模範生たち」など演劇の話題作を多数演出してきた方ですが、ミュージカルは初めてだったそうで、千秋楽後にツイッターで公開されていたメッセージがなかなかグッときましたㅠㅠ 次の演出作品は注目作「ヒストリー・ボーイズ」です。

以下、公式の動画が2本上がっていたので貼っておきます。この映像だけでも、出演者たちがどんだけ歌が上手かったか分かると思います。




そして、上が私が撮影した千秋楽のカーテンコール&挨拶の様子です。相変わらず動画撮影下手ですみません(>_<) かなり盛り上がってるでしょ~^^ 稽古&公演期間を入れて約5カ月苦労してきた俳優さんたち、最後は涙涙となっております。


 2月に見た中で、もう1本印象に残ったのがミュージカル「ワンドゥギ」
ユ・アイン、キム・ユンソク主演で大ヒットした同名映画を原作に、大学路に新しく建設された弘大の大学路キャンパス内にある劇場のこけら落とし作品です。

ワンドゥギ役はダブルキャストで、私はチョン・ウォニョン版を見に行きました。
昨年からやっているのにようやく見に行ったので今更ですが、いやー劇場とても立派です。ステージも天井が高く、奥行もかなりあるのでいろんな作品ができそうな感じでした。
そして芝居のセットや衣装もそれなりに予算がかけられているのが分かったし、ウォニョンさんや先生役のソ・ヨンジュさんはもちろん、助演やアンサンブルまで俳優のレベルが異様に高かった! 特にアンサンブルの子たちは男女ともに見た目もよく、歌やダンスも上手い子が揃っていて明日からでも大学路の小劇場で主役を張れそうなほどでした。

なのに、ですよ、なぜかグッとくるものがなかったんですよね。
原因の一つは音響。スタッフのせいか、それとも劇場の構造のせいか。役者のセリフは遠くから聞こえるような感じで、サウンドの迫力もイマイチでした。もう一つは構成。原作を丁寧に追ってあったと思うんですが、150分は長い。作品から小劇場ぽさがにじみ出ていたのでインターミッションなしに、2時間以内に収めたほうがよかったです。見ながら、色々と惜しいな~惜しいな~と思うことが多く…。それは私だけの印象じゃないんじゃないかと思うんですよねー。公演終了が迫ったなかでの平日公演ということもありますが、客席は結構寂しい感じでした。残念ながら。
もう少し劇場のサイズを下げて作り直したら面白さが凝縮されると思ったんですがねー、どうでしょうかね~?

3月もすでに月の半分は観劇の予定を入れてしまいました(笑)
来週からは学校が始まるのにどうしましょ@@ また睡眠不足の日々が続きそうです。。。