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2013年3月1日金曜日

ミュージカル「ブルックリン」千秋楽と2月の観劇所感

現在、通っている語学堂が今週まで休みでして、ほぼ毎日公演を見ています^^
気が付けば、3月中で終わってしまう作品も多く、見に行かなきゃいけない作品多数!(>_<)
日本より安いとはいえ、チケット代の出費は懐にかなり響いておりますが(苦笑)
2月は数えてみたら14本見に行ってました。以下、個人的感想です。(5段階評価)

【ミュージカル】
「壁抜け男(벽을 뚫는 남자)」★★★
「ジキル&ハイド(지킬앤하이드)」★★★
「レベッカ(레메카)」★★★★★
「グリース(그리스)」★★
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(캐치미이프유캔)」★★
「女神様が見てる(여신님이 보고 계셔)」★★★★
「ブルックリン(브루클린)」★★★★
「ミュージカル イヤギショー(뮤지컬 이야기쇼 이석준과 함께)」★★★★★

【演劇】
「キサラギミキちゃん(키사라기미키짱)チャンチーム」★★
「乱中日記にはない(난중일기에는 없다)」★
「戦闘機たち(싸움꾼들)」★
「ワンドゥギ(완득이)」★★★
「おはよう(좋은 하루)」★★★
「ヨーロッパブログ(유럽블로그)」★★★

この中で、予想よりもぜーんぜん良かったのがミュージカル「ブルックリン」でした。
実は11月のプレスコールに行っていたのですが、その時はダイジェストで披露されたので、作品の全体像が見えなかったんですね。見に行こう行こうと思いつつ、結局千秋楽にようやく観劇しまして、これがなかなか面白かったんですよね。(以下の写真はプレスコール時に撮影したものです)

お芝居のスタートでは前説も兼ねて語りつつギャラをせびる出演者たち。NYブルックリンのストリートで歌う人々の物語という設定だからなんですが、観客も千秋楽となると意を得たもので、客席からバンバン投げ銭が飛びました^^
語り部役のイ・ジュグァンさんの恰好、何か見たことある感じだな~と思っていたのですが、これってジョニー・デップなんじゃないかと(笑) べっ甲のロイド風メガネかけたら完璧でしょう^^

物語はというと。。。

フランスで出会って恋をした米国人男性テイラーと仏人バレリーナのフェイス。やがてテイラーはフェイスを置いて帰国してしまいますが、フェイスのお腹には子供が。フェイスは生まれた娘にテイラーの故郷ブルックリンという名前をつけてシングルマザーとなり、ショーに出演することを生業にして娘を育てていましたが、生活苦に耐えられず自ら命を絶ってしまいます。


孤児となったブルックリンは親ゆずりの才能を生かして歌手になることを決意。オーディションを受けはじめます。
そして父を探すためにNYに渡ります。

このシーンでは、いま韓国で大人気のオーディション番組をパロった感じになっていて、観客にすごくウケてましたよ。

歌手として人気が出はじめたブルックリンに強力なライバル登場。大御所歌手のパラダイスがブルックリンの前に立ちはだかります。
2人は結局マジソン・スクエア・ガーデンで対決することになるのですが。。。








パラダイス役は千秋楽で見たときは上の写真のキム・ギョンソンさんでしたが、Wキャストは「ヘドウィグ」のイツァーク役でおなじみのイ・ヨンミさんでした。ヨンミ姐さんのパラダイスも全編通して見てみたかったですねー。


ラストのブルックリンが歌を披露する場面は圧巻でした!
この作品、アメリカを舞台にしているだけあって、音楽はR&B、ゴスペル、ソウルミュージックが中心なんですが、出演者全員がめっちゃくちゃ唄える方ばかり。ステージサイドに陣取る生バンドとの息もピッタリで、ライブ感覚で楽しめたのも面白かった理由のひとつです。





このお芝居は、ストリートミュージシャンがブルックリンのサクセスストーリーを演じるという劇中劇になっていて、すべてのキャストがいろんな役をマルチマン的に演じていました。

なかでもブルックリンの父テイラー役などを演じていたのが、昨年ミュージカル「美男ですね」でジェルミ役を金髪で演じていたチョ・ヒョンギュンさん。
テイラーはNYに戻った後、路上生活者となり、ブルックリンと再会しても当初は知らないふりをするのですが、彼が足に障害を負い、すっかり心が荒んでしまったその背景にはベトナム戦争がありました。その秘密が明かされるシーンでは、当時のアメリカを象徴するドアーズの「ブレイク・オン・スルー」が流れていましたっけ。
様々な役を器用に演じていましたが、特にこのシーンでのヒョンギュンさんの熱演ぶりは本当に素晴らしかったですよ!

この作品は「ジキル&ハイド」「ラ・マンチャの男」をはじめ、多くの名作を世に送り出したODミュージカルカンパニーの作品です。
←左はシン・チュンス代表。髪の毛が若干寝癖?ぎみなのはご愛嬌w
プレスコールのときは、大型作品だけでなく、こういう小品ももっと作らなきゃとおっしゃっていて、そのとーり!と同意。ODの作品は小劇場作品でも丁寧に作ってあるのがすごいところなんですよね。
右は演出のキム・テヒョンさん。「模範生たち」など演劇の話題作を多数演出してきた方ですが、ミュージカルは初めてだったそうで、千秋楽後にツイッターで公開されていたメッセージがなかなかグッときましたㅠㅠ 次の演出作品は注目作「ヒストリー・ボーイズ」です。

以下、公式の動画が2本上がっていたので貼っておきます。この映像だけでも、出演者たちがどんだけ歌が上手かったか分かると思います。




そして、上が私が撮影した千秋楽のカーテンコール&挨拶の様子です。相変わらず動画撮影下手ですみません(>_<) かなり盛り上がってるでしょ~^^ 稽古&公演期間を入れて約5カ月苦労してきた俳優さんたち、最後は涙涙となっております。


 2月に見た中で、もう1本印象に残ったのがミュージカル「ワンドゥギ」
ユ・アイン、キム・ユンソク主演で大ヒットした同名映画を原作に、大学路に新しく建設された弘大の大学路キャンパス内にある劇場のこけら落とし作品です。

ワンドゥギ役はダブルキャストで、私はチョン・ウォニョン版を見に行きました。
昨年からやっているのにようやく見に行ったので今更ですが、いやー劇場とても立派です。ステージも天井が高く、奥行もかなりあるのでいろんな作品ができそうな感じでした。
そして芝居のセットや衣装もそれなりに予算がかけられているのが分かったし、ウォニョンさんや先生役のソ・ヨンジュさんはもちろん、助演やアンサンブルまで俳優のレベルが異様に高かった! 特にアンサンブルの子たちは男女ともに見た目もよく、歌やダンスも上手い子が揃っていて明日からでも大学路の小劇場で主役を張れそうなほどでした。

なのに、ですよ、なぜかグッとくるものがなかったんですよね。
原因の一つは音響。スタッフのせいか、それとも劇場の構造のせいか。役者のセリフは遠くから聞こえるような感じで、サウンドの迫力もイマイチでした。もう一つは構成。原作を丁寧に追ってあったと思うんですが、150分は長い。作品から小劇場ぽさがにじみ出ていたのでインターミッションなしに、2時間以内に収めたほうがよかったです。見ながら、色々と惜しいな~惜しいな~と思うことが多く…。それは私だけの印象じゃないんじゃないかと思うんですよねー。公演終了が迫ったなかでの平日公演ということもありますが、客席は結構寂しい感じでした。残念ながら。
もう少し劇場のサイズを下げて作り直したら面白さが凝縮されると思ったんですがねー、どうでしょうかね~?

3月もすでに月の半分は観劇の予定を入れてしまいました(笑)
来週からは学校が始まるのにどうしましょ@@ また睡眠不足の日々が続きそうです。。。


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