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2013年10月17日木曜日

「ONE DAY, MAYBE いつか、きっと」―① Introduction

















“光州事件”をモチーフにした、英国人アーティストの作品を日韓英共同制作で上演するパフォーマンスに縁あってお誘いいただき、9月上旬、最初の公演が行われた光州(광주)に見に行ってきました。
11月に高知と金沢で日本公演を予定している、この貴重なパフォーマンスを、ひとりでも多くの方に見てほしいなと思い、光州で体験してきた印象をレポートします!

作品のタイトルは
「ONE DAY, MAYBE いつか、きっと」作品公式サイト(3カ国語)
(韓国語タイトルは「ONE DAY, MAYBE 언젠가」)

Site-Responsive Performance(場の特性を活かしたパフォーマンス)を、ヨーロッパ各地を中心に展開している「dreamthinkspeak」を主宰するトリスタン・シャープスさんを中心に、オーディションで選出された日本と韓国の出演者と、両国のアートシーンを牽引するスタッフが共同制作した体験型アートパフォーマンスです。
↑この方がトリスタンさん。コメントは光州の街中で撮影されております(日本語字幕切替可)

 アートパフォーマンス? 光州事件? よく分からないけど何だか難しそう? と上の映像を見て思いませんでしたか?(私は思いましたよw) でも、実際体験すると、こ・れ・が、なかなか面白い! 実はトリスタンさんは過去のパフォーマンスを動画などで公開したりしていないそうなんですが、オーディエンスに「実際に見て、体験してもらいたい」からだそうなんですね。そのモットーは、私自身が体験して「なるほど!」と納得しました。ですので、興味を持たれた方は構えることなく「頭を真っ白にして」公演を見に行かれることをおすすめします^^

 しかし、この作品の根幹にある「光州事件」についてご存知の日本の方はどれくらいいるでしょうか? 私自身もきちんとこの事件の内容を把握したのは、韓国関連の仕事を始めてからでした。このパフォーマンスを見るにあたり、事件について知っているのと知らないのでは印象がずいぶん変わると感じたので、私もまだまだ勉強不足ですが、まずは簡単に紹介してみようと思います。

 韓国では歴史的事件を、日にちの数字で呼ぶことが多いため、韓国では「5.18(オーイルパル)」と言えば「光州事件」のことを指します。「5.18光州民主化運動(5.18광주 민주화 운동)」というのが正式な呼称。1980年の5月18日に民主化を求める光州市民と軍が衝突し、多くの死傷者を出した事件です。

 韓国映画やドラマ、そして演劇など韓国の近代史を扱った作品ならば、避けて通れない出来事のひとつ。この時代のことを知っておくと、さまざまな物語への理解が一層深まると思います。
「光州事件」にまつわる作品で、特に代表的なのが以下の3作。(各タイトルはAmazonにリンク)

(イ・チャンドン監督/99年/主演:ソル・ギョング)
光州事件をきっかけに時代に飲み込まれてしまった男の人生を回顧する作品。
個人的に初めて見た韓国映画はこの作品でした。ソル様、お若い^^


(キム・ジフン監督/07年/主演:アン・ソンギ、キム・サンギョン)
「木浦は港だ」「第7鉱区」「ザ・タワー~高層ビル火災」のキム・ジフン監督が、
市民の目線で事件を正面からドラマチックに描いた作品。イ・ジュンギも出てます。

ドラマ「砂時計」
(キム・ジョンハク監督/95年/主演:チェ・ミンス、パク・サンウォン、コ・ヒョンジョン)
 平均視聴率が50%を超えた国民的ヒット作。韓国語で砂時計のことを모래시계(モレシゲ)というのですが、当時、放送時間になると街から人がいなくなったそうで「帰宅時計(귀가시계)」とも呼ばれていたそうです。主演の3人が、未だにカリスマ的支持を得られているのはこの作品のため。
今年、惜しくも亡くなられたキム・ジョンハク監督によるニュース映像を盛り込んだ、リアルな演出はかなり斬新で、独特の悲哀を感じるBGMは一聴すれば韓国の人ならば誰もが知っているメロディー。今でもバラエティなどで良く使われています。最近でも、ドラマ「紳士の品格」でもチャン・ドンゴンほか男友達4人が学生時代にハマったドラマとして出てきていました。

3作いずれも、作品自体とても素晴らしいので、光州事件を学ぶには良い素材ですよ^^


観光ガイドブックと光州公演のフライヤーなど
今回光州を初訪問して改めて感じたのは、負の歴史を背負った街というよりも市民がプライドを守り通し、民主化へ向かうきっかけになった出来事が起きた街、と捉えられていたことでした。
事件に関連した場所を観光資源にしていて、日本語や英語、中国語のガイドマップや解説本など充実しています。観光案内所で無料配布されているので、今後光州を訪れる方はぜひ活用してみてください。


滞在が1日と短かったので、観光スポットのなかで、5.18記念会館と記念公園、旧道庁前広場だけ見ることができました。(天気が悪く、写真がよくないですがご了承を)

「5.18記念文化館」に展示してあった旧道庁前広場の80年当時の写真(左)と、現在(右)





5.18記念公園の地下にあるレリーフ。反対側には犠牲者名簿が壁に刻まれている




5.18記念公園を象徴する銅像。後ろから眺めると
自由に向かっている若者たちのようにも見える
















市内の主要な観光スポットを経由するバスは、なんと番号が「518」番!
観光ウォーキングガイドに載っていた観光コースの名前が、「5月人権の道~魂コース」とか「5月民衆の道~市民軍コース」とか、結構すごいネーミングで衝撃を受けましたが(笑)

●VISIT KOREA
●KONEST
でも光州のガイドページがありますよ。

光州は、現代アートシーンでは
アジア最大級の
「光州ビエンナーレ」⇒公式サイト を
2年に1回、偶数年に開催していることでも知られています(次の開催は来年)。
「Asian Culture Complex」
⇒公式サイト という、アジアの現代アートの拠点となるような巨大施設が2015年オープン予定。「ONE DAY, MAYBE いつか、きっと」は、そのオープンに向けたプレイベントのひとつとして行われたんですよ。 いま、旧道庁前広場を中心にした大規模工事が行われていて、工事中のフェンスやテントにはグラフィティからハンドペインティングまで、いろんな絵が描いてありました。(写真上)殺風景にならないよう工夫がしてあるのは、さすがアートの街! 加えて、昔ながらの市場、大仁(デイン)市場の中には、あちこちにギャラリーやアートスポットがあったりするんです。

魚や肉を売っている横でアート作品を展示している、このカオスたるや!

大仁市場の中にある「Ugro」というギャラリーカフェ
食堂にもカワイイ絵が描いてあったり、ハンドクラフトギャラリーがあったり。




 韓国の古き良き空気を色濃く残している一方で、今やアジアの現代アートの拠点となっている光州。このユニークな街で、英国のアーティストが、韓国の近代化の礎を築いた「光州事件」をアートパフォーマンスにする――。
よ~く考えると、なかなか凄いことだと思いませんか?

そのパフォーマンスの様子を、⇒次のページでご紹介します!

「ONE DAY, MAYBE いつか、きっと」―② Performance


「ONE DAY, MAYBE いつか、きっと」の光州公演は
9月3日~15日に旧・光州女子高等学校の
体育館と校舎を使って行われました。

 光州女子高等学校は、1923年開校という、90年の歴史をもつ学校なのですが、2010年に新校舎に移転したそうで、現在は使われていません。光州公演は、この旧校舎の施設を生かしつつ、部屋やフロアごとに新しい体験ゾーンに入る、ミニツアーのようになっていました。

 観客はチケットを受け取ったあと、待機する部屋に通されてガイド役の女優さんから説明を受けました。その後、みんなでゾロゾロと校舎に移動して行ったのですが、ショッピングカートを引いた、腰の曲がったおばあちゃんが見に来ているなぁと思ったら、後でそのおばあちゃんが役者さんだったと分かってビックリ!(笑)
ポスタービジュアルにも登場している、このおばあちゃんはこの作品の中で重要な役割を担っているんです。
旧・光州女子高等学校。会場となった左の青い屋根の建物は体育館、右のレンガ色の建物が教室
以下、光州公演の一部を写真でご紹介します。

 光州公演に参加していたのは日本と韓国の俳優さん30名弱。
ガイド役の女性もふくめ、台詞のほとんどが韓国語でしたが、時々日本の俳優さんが日本語を発する場面がありました。高知・金沢公演では、逆に日本語メインで進行されるそうです。

 パフォーマンスを見た印象ですが、意外とストレートでダイレクト。
例えば、私たちアジアの人間がまったく文化圏が違う欧米に行ったとき、地元ではベーシックなことでも新鮮だったり、驚くようなことって結構ありますよね? その逆で、トリスタンさんの眼には新鮮に映ったと思われる、さまざまな韓国を象徴するキーワードが盛り込まれた公演でした。
 現代の韓国社会は明洞に象徴されるコスメとカフェとファストファッションのお店が並ぶ繁華街の賑やかさや、K-POPアイドルたちの活躍、韓流ドラマ人気の定着など、表向きには明るく華やかに、ものすごい勢いで変化しながら発展しています。しかし、ここに至るまでには、光州を筆頭に、民主化運動に尽力した人、罪もなく命を落とした一般市民たちなど、多くの人の魂を犠牲にして成り立っているんだ、という近代韓国の「光と影」が切り取られた内容だと感じました。
 でもこれは別に韓国だけの話ではないと思うんですよね。日本も、世界のどの国でも同じではないでしょうか? トリスタンさんがディレクターズ・ノートでも語っているように、近年の「アラブの春」⇒Wiki参照 と同じように光州事件に衝撃を受けたというのも分かるような気がします。

 光州公演で、実は大きな役割を果たしていたのが、会場であるレトロな造りの校舎と施設。効果的な照明と相まって、光州事件当時の空気を感じられるように活用してあったのが印象的でした。
11月2日から始まる高知公演では夜の県立美術館が、11月28日から始まる金沢公演では美術館とタテマチストリートが会場になるそうです。それぞれに施設もシチュエーションも違うので、まったく違うパフォーマンスになるのでは? と予想しています。
 上で紹介した写真のようなシーン以外にも、実はあっと驚くような仕掛けや楽しい体験ができるコーナーがあったりもして、「次はどんな体験をするんだろう?」とずっとワクワクドキドキ! まるで時間も国も飛び越えた異空間に足を踏み入れたような、不思議な体験ができると思います。そして、観終わった後にはいろんなことを考えさせられる――。とにかく、こんな公演は滅多に見られないと思うので、興味を持たれた方や、お近くにお住まいの方は「見に行って・体験して」欲しいなと思います。

光州公演の情報を検索していたら、MBCニュースで紹介された映像が出てきました。
ほんのちょっとですが、公演の様子がご覧いただけます。


「ONE DAY, MAYBE いつか、きっと」

【高知公演】
日程:11月2日(土)~11月9日(土)
会場:高知県立美術館・創作室出入口
※料金・チケット販売の詳細は⇒高知公演公式サイト

【金沢公演】
日程:11月28日(木)~12月8日(日)
会場:金沢21世紀美術館 シアター21・タテマチストリート
※料金・チケット販売の詳細は⇒金沢公演公式サイト



2013年3月5日火曜日

映画「1999、面会」 치맥GV

 韓国で公開中の映画「1999、面会(1999, 면회)」が公開されて、静かに話題となっています。映画情報サイトでの評価が軒並み高く、好評なので、先日GVつきの上映が近所の建国大学内にあるアートシアター、KUシネマテックであったので見に行ってきました。

 ストーリーは、高校時代の親友だった3人の青年。それぞれ、入隊、大学入学、浪人と進路が分かれてしまうのですが、入隊中のミヌクを、サンウォンとスンジュンが面会のために訪ねる珍道中を描いた作品です。
 1999年が舞台になっているので、登場人物のファッションや劇中で流れる音楽も昔流行ったものなんですね。それで、映画版「応答せよ1997」と言われていたりします。「応答せよ~」は昨年韓国でケーブルテレビのドラマながら高視聴率を記録したドラマで、90年代末のヒットチャートを賑わした音楽が流れるところに、共通点があるんです。
 この映画を見て、昔見た「昼間から飲む(낮술)」という映画を思い出しました^^ 行き当たりばったり感や酒と女に弱い3人のヘタレ具合に似た空気を感じました^^



予告編映像はこちら↑「息もできない(똥파리)」など、“韓国インディーズ映画のミューズ”と呼ばれているキム・コッピちゃんが、茶房のアガシ役で登場しますよ^^

先日KUシネマテックに見に行ったGVは面白い試みをしてまして、その名も「치맥 GV」。映画上映後、劇場のステージ上にスタッフが用意したチキンや乾きモノとビールを楽しみながら、監督&俳優と対話をするGVでした。
韓国ではフライドチキン(치킨)とビール(맥주)の組み合わせを略して「チメク(치맥)」と呼ぶほどの定番メニュー。よくHOFと書かれた飲食店があると思うんですが、そういう店はチメク専門店です^^ なぜチメクかというと、映画の中でちょっとふとっちょで食いしん坊キャラのスンジュンが「チキン食べたい」としつこく言うシーンがあったからだと思います。

치맥 GVの様子を相変わらずの下手な動画撮影ですみませんが撮ってみましたのでご覧ください。約20分ずつ3本に別れています。



いやー、とにかくこういうイベントが出来るのがまず素晴らしいと思いました。
こんな風に監督&俳優と観客(といってもこの日集まっていたのは実は建国大学の映画学科の生徒たちがほとんどだと思われます)が同じ目線で座って飲みながら語れるなんて! 日本でも飲みながらってのはあるかもしれないけど、飲食つきのイベントとしてやろうとすると、日本は色々とハードルが高くなるのでないと思うので、本当にうらやましいと思いました。
下でUPした「ミュージカル イヤギショー」もそうだけど、韓国は観客と一緒に楽しい時間を共有できる機会が多いです。この体験がクリエイターや役者などを目指すきっかけになる人もいると思うんですよね。日本ももっと、こういうことが出来るといいなー^^

この映画は3月8日から始まる大阪アジアン映画祭で「1999、面会~サンシャイン・ボーイズ」というタイトルで上映されます。ぜひ行ける方は見ておいたほうがいいですよ~オススメします。
面白くて、ちょっと切ない青春映画です^^



2012年11月4日日曜日

大学路小劇場作品のススメ

この週末は、大学路に2日連続芝居を見に行きました♪
最近、観劇してもツイート流して終わりなので、たまにはログを残しつつ^^; 今日は韓国小劇場作品の面白さをお伝えしてみようと思います^^

まずは、現在大学路のハクチョングリーン劇場で上演中の
「삘래(パルレ)」2000回記念公演[The Memory]」をようやく見に行けました。

昨日の主人公は
ソロンゴ役:パク・ホサンさん
ナヨン役:イ・ボラさん
マイケル役:チェ・ホジュンさん
という布陣。

昨日のキャストの目玉だった
パク・ホサンさんは、歴代ソロンゴ役のなかでも最年長なんじゃないかな?(笑)
過去の出演作を見ると分かると思うんですが、演劇からミュージカルまで幅広い舞台作品で、常に一線級の活躍を続けている方です。11月に大阪で上演する「光化門恋歌」に出演されるので要注目ですよ。

そして、ソロンゴの友達、フィリピン人の青年マイケル役のチェ・ホジュンさんは今年、ソロンゴ役でレギュラー出演しているんですが、昨年まではマイケル役だったんですよね。彼、マイケルになると、も~ビックリするくらいアドリブかましまくりで、途中ホサンさんから「그만해~(やめとけ~)」と言われているほどでしたw 

パク・ホサンさんがソロンゴを演じる「パルレ」を見るのは初めてでした。
ホロンゴ?(ホサン+ソロンゴ)が最初に屋上で洗濯するシーンでは、ランニング1枚で登場するんですけど、たぶん、ソロンゴ史上、最もモムチャンで背が高いのでは?(笑) そして中盤、風で飛んできたナヨンの下着をなんとバルコニーをまたいでつかまり、手渡ししていたのは、偉丈夫なホサンさんだから出来る技(笑) (他のソロンゴはナヨンに向けて放り投げるのですw)
ほかにも、ソロンゴが部屋に戻るとき、背が高すぎて屋根に頭がぶつかりそうになったり、クライマックスのダンスはめちゃくちゃだしw と、ホロンゴにはハラハラし通しだったんですが、何だかずっとニコニコなホサンさんを見たのは初めてだったなぁ。書店でのサイン会のシーンではイ・スンシン将軍のコスプレしながらサインしてるし^^ とにかく、ご本人が一番楽しそうなのが良かったです。


終演後は定番の出演者全員でお見送り。ホサンさんも最後の一人までしっかり見送っていらっしゃいました^^






そして今日は大学路のいちばん端にある大学路劇場で劇団ウインの創立10周年記念公演の演劇
「丸い陽が昇りました(둥근 해가 떴습니다)」の千秋楽公演を見てきました。

主演は、劇団ウインの看板俳優、キム・レハさんでした。レハさん、映画やドラマでヤクザ役とか悪役が多い方ですがw 実は活動のベースは演劇なんですよね。

劇団ウインの代表作は、映画「王の男」の原作となった演劇「이(爾)」。

演劇「이(爾)」でレハさんは、映画版でチョン・ジニョンさんが演じた燕山君役をずっと演じています。そしてカム・ウソンさんが演じたチャンセンを劇団ウインでレハさんと並ぶ2トップ、イ・スンフンさんが演じているんですよ。
そして、イ・ジュンギさんが演じていたコンギルは、「パルレ」のソロンゴ、パク・ホサンさんのほか、伝説の「ヘドウィグ」オ・マンソクさん、そして先日「ラ・カージュ」で韓国ミュージカル大賞で助演男優賞を受賞したキム・ホヨンさん、「RUN TO YOU~」の日本公演にも出演したチョン・ウォニョンさんなどが過去に演じているんですね~^^

ちなみに舞台ではチャンセン役だったイ・スンフンさんは、映画版ではコンギルらの芸人仲間3人のうちの1人、ピョルボク役で出ているんですけど、なんと今日の千秋楽を同じ芸人仲間を演じて、舞台版にも出演していたチョン・ソギョンさんが見にいらしていて、内心、「今日は「王の男」の芸人が2/3揃った…」と思っておりました(笑)

で、お芝居のほうはですね、劇作家兼演出家のヒョヌという男を中心に、断片的なエピソードをつなげていきながら、ヒョヌの過去やトラウマが明かされていく、というような話だったんですけど、エピソードごとに必ず歌が入るんですよ。たぶん韓国の方ならみんな知っているようなスタンダードナンバーばかりだったようなんですけど、私はほとんど分からず^^; 
ヒョヌが演劇仲間たちと飲み交わしながら、熱く語るシーンもあって、劇団ウインの演出家および出演陣の日常をそのまま反映させたような作品でした。

まー、レハさん、スンフンさんをはじめ、演技は確実に上手い役者が揃っているのでガッツリ見ごたえありました。笑いあり、涙ありの「That's 大学路小劇場演劇」という感じでしたね^^
私の前の席で芝居に反応しまくり、ゲラゲラ笑っていて驚いたw チョン・ソギョンさんをはじめ、ソン・セビョクさん、イ・オルさんなど、記念公演ということもあってか、ちいさな劇場にもかかわらずド渋な錚々たる顔ぶれの役者さんたちが客席にいらっしゃるのをお見かけしました。

最近、韓国の舞台に興味をお持ちの方が増えていて、公演の情報を求めて私のツイッターをフォローしてくださる方が日に日に増えていて嬉しい限りです^^
「パルレ」は、日本版の公演もやっているのでご存知の方も多いと思うんですが、ミュージカルも演劇も、小劇場作品まではまだなかなか手が出ない方がほとんどだと思うんですよね。
韓国映画やドラマを見ていると、何だか妙に存在感があったり、演技が上手かったりっていう人は大体舞台出身の俳優さんなんですよ。映像界ではすでに中堅のポジションにいるような方でも、大学路では現役で舞台に立つ姿を至近距離で見ることができます。
演劇は、台詞が難しくて、ワケ分からず眠くなることもたびたびなんですが(笑) 大型ミュージカルを一通り体験したら、次は大学路小劇場作品にチャレンジしてみてください。演技派と呼ばれている名優たちの息遣いまで近くで体感できるなんて、そうそうできない体験ですから~^^


2012年9月17日月曜日

キム・ギドク監督「ピエタ」舞台あいさつ



昨日、ロッテシネマの建大入口に「ピエタ」舞台あいさつを見に行きました。
画像が暗いですが、映画館の中の電気が点いてもあまり明るくなかったのでご勘弁を。

上映が終わってもお3方がなかなか登場しなかったのでこんな挨拶になってます^^
でもなんか普通の舞台挨拶と違ってほのぼのしていて良かったなぁ。
以前、イ・ジョンジン君がツイッターで華陽洞(建大周辺エリアです)に自宅があることをツイートしていて「へー」と思っていたのですが、挨拶でもまず「ウリトンネ(町内)です」と言っています(笑)

えーっと、映画自体は個人的には「これでヴェネツィア獲れるんだー」という辛口評価です^^;
2012年版「悪い男」と謳うには、、、、という印象でした。
しかしチョ・ミンスさんの不気味な演技は圧巻ですよ。
主演の2人以外はほとんどキャスト情報が出てないですが、私が分かる範囲だと、古くは「走れサバ!」とか、最近だと「ブレイン」などのドラマに出ていたクォン・セイン君や先日、演劇「ピローマン」に出ていらしたソン・ジュンハクさんも出演していましたよ。
 キム・ギドク監督も以前は韓国メディアと戦うような姿勢でしたが、今回はテレビ出演や舞台挨拶など表舞台に出ていらしてます。「丸くなった」と一言では片づけられないような、「遁世・諦念」した雰囲気を見た目からも感じます。昔みたいなガツガツした感じは、もうないですよねぇ。
怒りをぶつけるような映画よりも、これからは静かに人生を見つめるようなそんな映画を作られたら、
映像センスは抜群な監督だけに、良い作品ができるんじゃないかと思います。

2012年4月21日土曜日

韓国TVドラマガイド Vol.40発売中~^^


韓国TVドラマガイド Vol.40 (双葉社)

いつもドラマ解説を担当させてもらっている韓国TVドラマガイドの最新号が発売中です。

今回解説を書いたのは…
●アン・ジェウク主演「光と影」
●イ・ミンギがゲスト出演、注目の若手イケメン俳優も
多数出演の「美男<イケメン>バンド」
●SHINeeミンホが連続ドラマ初出演
 「サンショウウオ導師と恋まじない」
●チョ・ドンヒョク、ソ・ドヨン共演「夜叉-ヤチャ」
●オ・ユナ主演「あなたが寝ている間に」

です。
ちょいと新作ドラマの話をしますと…
「光と影」は、アン・ジェウク久々の主演作ですが、ジェウク氏、主人公のキャラクターにピッタリです^^ 話もよく出来ているので高視聴率も納得の面白さですよ。
そして思っていた以上に良いなと思ったのが「美男<イケメン>バンド」です。2話までゲスト出演しているイ・ミンギがめちゃくちゃカッコいいです^^ ほかの若手イケメンもモデル出身の子や現役ミュージシャンなど、ホントにイケメン揃い。ストーリーも結構しっかり作ってあるので、韓国でも評判良かったです。日本でもヒットするといいですね。
「サンショウウオ導師~」は天才ハッカー役のミンホがカッコいいのはもちろんですが、主人公の詐欺師コンビを演じているオ・ダルス&イム・ウォニという(私の大好きな^^)最強性格俳優のコメディ演技が超おもろいドラマです。
どれも見ごたえある面白いドラマだと思うので、ぜひ日本放送が始まったらチェックしてくださいませ^^

そして、映画ページでは渡部篤郎主演のNHKドラマ「外事警察」を映画化した日本映画『外事警察』に出演したキム・ガンウのインタビュー原稿を担当しました。
昨年、日本ロケ中に撮影現場を訪問したりしてたんですが、すごく凝ったセットでの撮影や、屋外での迫力ある撮影をじかに見ることができて、有意義な取材ができた作品でした。韓国でも公開されるといいな~^^

そして、韓国の演劇、ミュージカルを紹介するコラム「韓国観劇日誌」では、7月の「スリル・ミー」日本公演について書きました。来日が決まった韓国最強ペア、キム・ムヨル&チェ・ジェウンがいかにすごいか、紹介させてもらいました^^ 昨年まで銀河劇場の近くに住んでいたので、この公演に通うことができず相当悔しいのですが(笑)、現時点で帰国して見られるかどうか、微妙なところでしてㅠㅠ
いや、マジでこの来日公演は逃しちゃいけませんよ、みなさん! もう韓国でも見られないかもしれないのでムリしてでも見に行ってください!(笑)


2012年4月1日日曜日

韓劇アーカイブ 2011.12-2012.3

気が付けば、ブログ更新が月イチペース…あかんですねぇ;; ホント。

久しぶりの更新となりましたが、今日は4月1日。韓国生活も丸4カ月が経ってしまいました。
いい年をして留学を始めたものの、ものすごい寒さと乾燥でいきなり体調を崩したり、勉強しても単語は頭に入らずw いやはや、結構苦労しております^^;

勉強や仕事の合間を縫って、映画や芝居に出かけているのですが、この4カ月間で観たものはほとんど紹介できませんでした。

せめてタイトルと簡単な感想だけでもUPしようかな、ということで。
それにしても4カ月でこれだけとは全然数をこなせてないですね~(>_<)


【ミュージカル】

「パラダイス・チケット」 (大学路芸術広場3館)
⇒数年来彼の出演作はほぼ観てますが、密かに大学路の秘宝と呼んでいる(笑) 芸達者チョン・ビョンウク氏を見たくて行きました。飛行機が不時着して無人島をサヴァイヴするという、まるで「LOST」な話でしたがw 面白かったですよ~。

「ぶっとび!ヨンエさん」 (カルチャースペースNU)
⇒ドラマは韓国に遊びに来たときにちょくちょく見ていて、面白いな~と思っていたのですが、(今、日本のMnetでも放送されています)ケーブルドラマとしては異例のロングラン作、「막돼먹은 영애씨」のミュージカル版です。ドラマでヨンエ役のキム・ヒョンスクさんがミュージカルでも主演していて、ドラマの世界観をそのままに、ミュージカルの良さも生かしてある、素晴らしい舞台でした。
いやー、笑った、笑った^^ 昨年はそれほど舞台見てませんが、2011年の個人的No.1作品です。
今年秋に早くも再演が決まっていますよ。

「ZORRO」(ブルースクエア・サムソン電子ホール)
⇒チョ・スンウ、除隊後の舞台復帰作。ということで話題になった作品ですが、うかうかしていたら案の定チケットが完売しており(苦笑) パク・コニョン版を見に行きました。いや、正直、日頃から舞台ではパッション溢れる演技で魅了してくれるコニョン氏がゾロをやるってことで、スンウ氏より期待してたくらいです。しかし、この作品ではなぜかイマイチピンときませんでした。ゾロのアクションシーンではスタントの俳優さんが演じていたのですが、コニョン氏よりも体格も小さいし動きのキレも良すぎてバレバレやん!(苦笑)って感じ。芝居と群舞&歌をただ交互にやってるだけ、って感じの展開で、無駄に長かったのも敗因かと思います。劇中で使われているジプシー・キングスの曲も生きてなかったように思います。一緒に見た友達は、別日にスンウ版も見て、「チョ・スンウ版のほうが良かった!」と言ってましたが。。。ブラッシュアップして再演してほしいです。

「スリル・ミー」(忠武アートホール・ブラック)
⇒キム・ジェボム&チャン・ヒョンドク組を観ました。ジェボム氏はこれまでもさまざまな作品に出演しているのを見ているので、大体どういう演技になるのか想像できてましたが、ヒョンドク氏はお初。結構パッションのある「彼」を見せてもらいました。この劇場で観るのは確か3年ぶりだったかと思うのですが、血判書をつくるためタイプライターを打つときなど、床からウイーンとテーブルが出てきたり、子供を誘い出すシーンに新たな工夫がしてあったりと、結構セットが変わってましたね。

「ストーリー・オブ・マイライフ」(大学路 アートワンシアター 1館)
⇒2010年の初演時に見逃したのを非常に後悔していたんですが、やっと見ることができました。
いやー、心がほっこりするいい作品でしたね、再演を繰り返しているだけはあります。
数々の大型作品を上演しているODミュージカルカンパニーの制作なんですが、ODって実は小劇場ミュージカルに良作が多いんですよね。
キャストは3組ありますが、年長組のイ・ソクジュン&コ・ヨンビンコンビで観劇。実はミュージカルに出演するソクジュン氏を見るのは今回が初めてでしたが、素敵な歌声でした~さすがみんなが慕う兄貴だけのことはあります^^ そして、開演後、舞台に登場したヨンビン氏を見て、「足長~~っ!」とビックリ!!! 彼を以前KBSドラマで見た時から気になっていたんですが、舞台で観るのは初めてだったので…こんなにスタイルが良いなんて! ペンシルストライプのダブルスーツをカッコよく着こなしている人は久々に観たなぁ、と(お芝居そっちのけでw)すっかり目を奪われてしまいました。

「エリザベート」 (ブルースクエア・サムソン電子ホール)
⇒絶対取れないだろうなーと思っていたジュンス君出演回のチケットを幸運にも譲ってもらうことができ、見に行くことができました。3階席でしたが、上までギッシリ!のお客さん。日本からのファンもたくさん来ていたようです。
私は“ミュージカル俳優キム・ジュンス”を見るのは初めてでしたが、歌とダンスは文句のつけようがないんじゃないですかね^^ しかし、セリフはそんなに多くなかったですが、普段しゃべっていても声がかすれ気味になる彼だけに、3階席では聞き取りづらい場面もあり、課題があると感じました。
トートが「ハーッハッハッハッハ!」何度か高笑いするシーンがあるんですけど、ほとんど声が出てなかった。。。例えばここでリュ・ジョンハン氏ならば、ものすごいカリスマでオーディエンスを圧倒してくれるはずなんだけどなぁ~などと、イケナイ事を思ったりしてました^^; のどの調子が悪かったのかもしれませんが、正直な感想を言いました。ジュンス君ファンの皆さん…すみません;;
この日のエリザベート役はキム・ソニョンさん、ほか、パク・ウンテ、ミン・ヨンギ、キム・スンデと助演陣は個人的に観たかったパーフェクトなキャストでした。いやぁ~衣装もセットも近年の作品の中では一番豪華だったんじゃないでしょうか? とても贅沢に作られた作品でしたね。

「ドクトル・ジバゴ」(シャーロッテ劇場)
⇒平日昼公演が20%OFFと知って、ホン・グァンホ氏を見に行こうかなと思ったんですが、何とチョ・スンウの出演日もあるではないですか。というわけでチョ・ジバゴ版を観覧しました。
原作がかなりの長編ということもあり、ジバゴの生涯をとにかく一気に見せなくては、という目まぐるしい展開。スンウ氏のようなベテランでも息が切れそうな感じでした。この作品をチュ・ジフン氏が降りたのは決して健康上の理由だけではないなぁ、と思ってしまうほどで、悪い言い方をすれば雑な展開とも言えました。でも丁寧にストーリーを追ってたら6時間くらいかかるでしょうからね(笑)これ。
スンウ氏はよく考えたらまたドクター役でした(笑) 短期間でよくこれだけの歌と芝居に仕上げられたと思います。ララ役のチョン・ミドさんは初めて見ましたが、この方上手いです。薄幸のララの雰囲気が良く出ていたと思います。そしてララの夫、バーシャを演じていたカン・ピルソク氏はすごく上手い人なんですけどねー、ララと別れた後でうらぶれた革命家となる男を演じるには彼のたたずまいはノーブル過ぎた気がします。
悪い癖で、気が付けば文句ばっかり書いてるような気がしますが^^; 展開が速いので見ているときは最後まで飽きずに楽しめましたよ^^

「シャーロック・ホームズ」(淑明アートセンターシアターS)
⇒昨年の初演が好評だったようで、新エピソードによるシーズン2。ホームズ役はソン・ヨンジン版で見ました。ヨンジン氏扮するホームズのしゃべり方が誰かに似ているな~と思ったら「古畑任三郎」でした(笑) 事件の謎に迫る、っていう部分では同じですしね^^ ミス・ワトソン役はパク・ジニさん。この人はどの作品を見ても安定した歌唱力と演技。特にちょっとコミカルな芝居は本当に上手いですね~今回も「さすがだな~」と唸りながら見ていました。ストーリーも分かりやすく、誰が見ても楽しめると思います。これはシーズン3、4と、今後も定番作品になりそうですね。


【演劇】
「ドン・キホーテ」 (明洞芸術劇場)
⇒再演モノですが、生でイ・スンジェ先生の演技を見られるなんてめったにないですからね^^
先生、長い剣を振り回すわ、ダンスをするわ、でかなりアクティブなのには驚きましたw
名優チョン・ギュス氏をはじめ、結構上手い役者ががしっかりと脇を固めていたのもよかった^^
終演後、先生がロビーにわざわざ出ていらしてファンサービスをされていたので驚きました@@

「リターン・トゥ・ハムレット」 (トンスンアートセンター トンスンホール)
⇒「ハムレット」を上演中の俳優たちの控室が舞台、というチャン・ジン監督ならではの変化球作。
加えて、劇中で「ハムレット」をマダンノリ風に再現するというシンカー並みのひねり具合。(監督が野球好きなんで例えてみましたw)主演はチャン・ジン師団のキム・ウォネとパク・ジュンソ(今は若干キャスト変わってます。ご注意を。)でしたが、私はウォネ氏ファンなので^^ もちろん、彼の出演日を見に行きました。後日、チャン・ジン監督に偶然大学路でお会いした際に「見ましたよ~」と言ったら、「セリフ難しかったでしょ?」とツッコまれました(苦笑)、はい、その通りです;; 私のボキャブラリーではかなり限界がある作品でした。うううㅠㅠ 4月まで上演してるのでリベンジしようかな。

「劇的な一夜」 (大学路 アートワンシアター 2館)
⇒韓国でよくいう「ワンナイト・スタンド」から始まる男女の関係をコミカルに描いた2人芝居です。2年前に「屋根部屋のネコ」でコンビを組んでいたソン・ドゥソプ&ソン・スジョン組で観ましたが、まるで「屋根ネコ」のギョンミンとジョンウンの再来という感じでした。19歳未満観覧禁止というだけあって、2人とも下着姿になるシーンやきわどいセリフも多いです。客席はカップルばかり、という典型的作品です(笑)

「ミルダンの誕生」 (PMC大学路劇場)
⇒밀당(ミルダン)とは、辞書を引いても載ってないのですが、「밀다(押す)」「당기다(引く)」の頭を取って、押し引き=男女の駆け引きを意味するんだそうです。ストーリーのベースはドラマ「ソドンヨ」でおなじみの百済のソドン王子と新羅のソンファ姫の恋物語です。恋する2人に横槍を入れるヘミョン王子役(オ・テファン/キム・デジョンのWキャスト)が出てくると、客席の女の子がみな「イヤーッ!」と歓声を上げるほど、キモイ演技で大盛り上がり。パンソリ風の語り部兼マルチウーマン的な役割をやっていたチュ・ジョンファさんが本当に上手くて、彼女あっての作品という感じでした。事前の予想に反してメチャクチャ面白くてハマってしまい、リピート観劇したし友達にも勧めた作品です。現在はキャストが変わってシーズン2を上演中ですが、今後定番化&ロングランは確実です。

「ソウルノート」 (大学路 情報小劇場)
⇒「韓国TVドラマガイド」のコラムにも書かせてもらったのですが、演出家兼俳優だった故パク・クァンジョン氏の追悼公演です。日本の劇作家兼演出家、平田オリザ氏の原作をもとに日本では「東京ノート」、韓国では「ソウルノート」と題して何度も上演された群像劇。美術館のロビーで交差する人々の何気ない日常の一コマを切り取ったという感じの作品です。追悼公演というだけあって、かつてクァンジョン氏率いる劇団パークのホームグラウンドだった情報小劇場のロビーには、クァンジョンさんの写真がたくさん飾ってありました。キャストも劇団チャイムと劇団パークの俳優を中心にかつての仲間が集まった、という感じ。芝居が終わると、キャスト全員がロビーに出て観客をお見送りしてくださるというのも、クァンジョンさんの生前に観た時と同じで、何だかジーンとしてしまいました。

「風餐露宿(풍찬노숙)」 (南山芸術劇場)
⇒知っている役者さんはコ・スヒさん以外誰もいなかったのですが、各方面で話題になっていたのと、南山芸術劇場に一度行ってみたいと思って(笑)見に行きました。気鋭の脚本家と演出家が組んだ作品ということでしたが、私の言語理解力では到底太刀打ちできませんでした(苦笑)
でも、ななめになったかなり変わったセットの中を縦横無尽に動き回る役者たちを見ているだけでも十分楽しかったです。俳優たちは国立劇団の俳優とか、演技の上手い人ばかりで見ごたえありました。私が、この手の作品を理解できるようになる日が来ればもっといろんな作品を見られるのですが…^^;


「不器用な人々」(トンスンアートセンター小劇場)
⇒とりあえずリュ・ドクファン&イェ・ジウォン版を見ました。この作品については後日、別の組み合わせも見ようと思っているので、まとめてレビューする予定です。前説にも登場したチャン・ジン監督と終演後にまたご挨拶できました^^ そしてなんとこの日はチ・チャンウク君も見に来ていました。プライベートでも爽やかな感じでカッコよかったです^^(って芝居に関係ないこと書いてますね)



【映画】

「ワンドゥギ」 主演:ユ・アイン、キム・ユンソク
⇒だいぶ前に、2011年の韓国映画を総括する記事を書きましたが、低予算で制作、作品の評判が口コミで広がりヒットした作品の1つです。正直なところ、アイン君とユンソク氏の「役者のおかげ」という感じで、もうちょっと上手く作れたんじゃないかなーと思う部分が多々ありました。
それにしてもアイン君はスクリーン映えしますね^^

「折れた矢」 主演:アン・ソンギ、パク・ウォンサン
⇒法廷モノということで、私に理解できるのかなー?と不安を抱えつつ見に行ったのですが、もちろん細かい法律用語などは分かりませんでしたが、それを凌駕するような展開と俳優たちの熱演に惹きこまれました。これはアン・ソンギ先生主演というより、弁護士を演じたパク・ウォンサン氏あっての作品。舞台挨拶つき上演を見に行きました。

「ミンクコート」 主演:ファン・ジョンミン
⇒映画「地球を守れ!」などでおなじみの“女優”ファン・ジョンミンさん主演のインディーズ映画です。牛乳配達をしながら貧しく孤独な生活を送っているヒロインが、唯一心のよりどころとしていた母親が倒れて脳死状態に。その母親の安楽死を巡る、兄弟たちとの葛藤を描いた作品です。
すっぴんに古ぼけた服をまとってヒロインを演じたジョンミンさんが圧巻。姉や弟家族たちの秘密が少しずつ暴かれていって最後まで緊張感が途切れませんでした。「蜜陽」みたいに、宗教へのアイロニーも含まれていました。重いテーマですが韓国のインディーズ映画らしい映画でした。

「ダンシング・クイーン」 主演:オム・ジョンファ、ファン・ジョンミン
⇒公開からだいぶ経って見に行ったのですが、ロングラン上映を続けているだけあって、ストレートに面白くて、最後はホロリとさせられる良い作品でした。主演の2人のコンビネーションもさすが。ファン・ジョンミン氏は「アクシデント・カップル」のク・ドンベク風の気弱な弁護士。そんな旦那を夢を諦めて支えてきた妻をオム・ジョンファ姐さんが演じています。70年代の学生運動の様子や80年代のディスコ全盛期の様子など懐かしい風俗も盛り込まれているので、周りの客席はサモニムだらけでかなりワイワイと騒々しかったのですが(笑) 最後はみんなして静かに涙していましたよ(私もねw)。 

「犯罪との戦争」悪い奴ら全盛時代 主演:チェ・ミンシク、ハ・ジョンウ
⇒「許されざるもの」で一躍注目を浴びたユン・ジョンビン監督が、盟友ハ・ジョンウと三度目のタッグを組んだ作品です。ようやく商業映画に本格的に復帰しはじめたチェ・ミンシク氏が、貧乏な三級役人からだんだんとのし上がっていく狡猾な主人公を演じてました。でも完全復活!とまでは至っていなかったような……ま、役柄的な部分もあるけど、もう少し演技にもキレが欲しかったです^^;
あと、全編釜山訛りなのには参った! 聞き取り難しかったです。 
それにしても主演の2人をはじめ、見事な「ドヤ顔まつり」だったのはおもろかったw 
イケメンは一人も出てきませんよ~^^


「建築学概論」 主演:オム・テウン、ハン・ガイン、イ・ジェフン、スジ
⇒高校時代の苦い初恋の思い出をひきずってきた男女の物語です。高校当時の主人公をイ・ジェフンとスジが、大人になって再会した主人公をオム・テウンとハン・ガインが演じて、過去と現在が交錯しながら展開していきます。高校時代のイ・ジェフン君の“恋の相談役”となるナプトゥク役を演じていたミュージカル俳優のチョ・ジョンソク君がとにかく最高! 大学路ではプリンスなんだけどなぁ…と舞台での姿を知っている人なら2倍楽しめると思います^^

「死体が帰ってきた」 主演:イ・ボムス、キム・オクピン、リュ・スンボム
⇒このキャストにピンときた人は観るべきです^^ 死体に埋め込まれたチップを取り出すため安置所から死体を盗み出したい男女。盗み出した死体は別人のもので、しかも生きていた! というトンデモストーリーから畳み掛けるようにドタバタのチェイスが展開されます。いやぁもうベタな展開の連続なんですけどね、上手い役者が揃ってみんな素っとぼけているので最高に面白かったです。演技派俳優のオンパレードで日本ではウケないかもしれませんが、観客がこれほど大騒ぎしながら見ていた作品も珍しかったです。この映画、韓国の劇場で見るとより面白いと思います^^


2011年12月30日金曜日

2011年 最高の韓国映画は?

韓国では駅のそばとかで無料のタブロイド新聞が配布されてまして、いくつか有名紙があるんですが、その中のひとつ、シティ新聞(시티신문)を昨日たまたまもらってみたところ、今年の韓国映画を総括する記事が載っていました。

●広報人が選んだ2011年最高の韓国映画(俳優)は?

 これは、韓国の映画広報社(宣伝会社ってことですかね?)の14社50人が選んだランキングだそうです。

ランキング1位に選ばれたのが「番人(파수꾼)」という作品。
自殺した高校生の父親が、息子の死の経緯を追っていく物語で、親友2人や友人たちの証言に過去の出来事をフラッシュバックさせながら、少年たちの目に見えない心の軋轢が描かれています。
 父親を演じていたのが、ドラマ「ファン・ジニ」の楽士オムス役でおなじみのチョ・ソンハさん(←写真左)っていうのも個人的には良かったなぁ^^と思います。ソンハさんは最近、ドラマによく出られるようになりましたが、以前からインディーズ映画にちょくちょく出られていたんですよね^^
 この作品は、今年3月に韓国に遊びに行く前に、やたら評判いいので観に行ってみるかー?という軽い気持ちで光化門のスポンジハウスに見に行きました。しかし、見終わった後のガツンと心に響く感じは、例えばヤン・イクチュンの「息もできない」を見た時に近い衝撃がありました。と、いっても「息もできない」ほどガツガツ圧倒してくる感じではなく、後でじわっとボディーブローが効いてくる感じ。この作品はいわゆるミニシアター系の作品で、全国で拡大公開なんてされていなかったのですが、関係者の評価は高かったようですね。9月に福岡で開催された「アジアフォーカス 福岡国際映画祭」で上映されていましたが、来年日本でも公開されると思うので、韓国映画好きの方はぜひ見て欲しいと思います。

「番人」に主演した、ちょっと加瀬亮似(?)のイ・ジェフン君は、次に出演したシン・ハギュン、コ・ス主演の「高地戦」に3番手男優に抜擢され、主役を食う熱演を見せていたようです(未見なので詳細分からずすんません;;)し、ファッショングラビアのモデルなどにもバシバシ起用されてて、まさに「旬の男」となりました。来年はユ・アイン君と共演するドラマ「ファッション王」が放送されるので、このドラマはぜひ見たいな~と思っています。





以下、ランキングは
2位:「トガニ(도가니)」、3位:「サニー(써니)」、「ワンドゥギ(완득이)」、4位:「晩秋(만추)」と、いずれも低予算で製作、最初は地味目に公開され、観客の口コミで上映期間を伸ばして興行成績をあげた作品が選ばれていますね。

 一方、今年の「悲運の映画」として挙げられているのは、上位から「第7鉱区(7광구)」、「青い塩(푸른소금)」、「カウントダウン(카운트다운)」、「家門の栄光4(가문의 영광4)」、「Mr.アイドル(Mr.아이돌)」、「闘魂(투혼)」、「高地戦(고지전)」と、今年公開された、トップスター出演の大作系はほとんど入ってます(苦笑) 特に「第7鉱区」は私観れてないんですが、韓国初の3D映画、超豪華キャスティング、と期待が大きかっただけに、観た人たちから聞いた話によると失望感がより大きかったようです。個人的には、何度かお会いしたことがあるキム・ジフン監督の新作だったので、心の中では応援していたんですけどねぇ。。。

 というわけで、今年留学前は韓国にあまり来れなかったので、それほど新作が見れなかったのですが、せっかくしばらくは韓国にいるので、シネコン系の大作からインディーズ映画まで、2012年は映画を見まくりたいと思っております!

2011年12月29日木曜日

「マイウェイ」舞台挨拶

日本でも舞台挨拶つきの試写会をやってたので、すでに映画をご覧になった方も多いと思いますが、12月24、25日にはソウル市内で「マイウェイ」の舞台挨拶つき上映がありました。
もう10年以上前ですが、お仕事で何度かオダギリジョーさんにお会いしたことがあったんですが、最近は取材する機会がなかったので、まさか韓国でお姿を拝めるとは(笑) 不思議な感じがしました。
一緒に舞台挨拶に登場したのは、「美男<イケメン>ですね」のマ・フニ役でおなじみのキム・イングォン氏とカン・ジェギュ監督のみ。来場予定だったチャン・ドンゴン氏は来てませんでした。。。
 朝イチの上映で、舞台挨拶が11時というなかなかシビアな時間だったので、来てなかったんでしょうかね?(苦笑) でも、その後の舞台挨拶はちゃんと来てたみたいですよ^^;
久々にあの素敵なお姿を拝見できると楽しみにしていたのでとても残念でした~(>_<)
 でも、韓国芸能界屈指の名脇役、イングォン氏を生で見られる機会はそうないですからねw それはそれでかなり貴重だったと思います。

 挨拶は上映後だったので、オダギリ氏は「みなさんはご覧になった直後なので、良かったところも悪かったところも、語り合ってください」と言ってましたが、その後監督が、「悪かったところは言わないでください」と言って笑いを取っていました^^

↓下の写真がその時、通訳を聞いて笑っているオダギリ氏の様子。後で写真を見て気付いたんですが、帽子の絵柄は大きな目玉だったんですねぇ@@;



 ほいで映画のほうはですね、さすがは「ブラザーフッド」のカン・ジェギュ監督だけあって、戦闘シーンはハリウッドに劣らぬすさまじさでした。そして、顔がいくら汚れていても、やっぱりチャン・ドンゴン氏は絵になるカッコよさ(笑) 
 一方のオダギリ氏。最近はちょっと力の抜けた感じの役柄が多かったので、これほど力のこもった演技を見せたのは久々なんじゃないでしょうか? なんだかとても新鮮でしたよ。
 そしてイングォン氏は、彼に与えられた「俗物」的キャラクターをきっちり消化してましたね。毎回思いますが、彼の演技にハズレはないっす^^
一個の作品としてはまとまってると思ったんですけどね、今この映画を撮って公開することにはどんな意味があるのだろう? とちょっと考えてしまいました。観客が評価する韓国の映画サイトでは100点満点で大体60~70点前後なんですが、私の感想も同じくらいでした。

 今回はもちろん韓国主導の作品ですが、オダギリ氏ら日本の俳優が、そして中国からファン・ビンビンが、と、汎アジア公開を見込んだキャスティングになっています。これまでにもこういう作品を多数見てきましたが、個人的には、今のところ「合作映画に名作なし」と思っています。製作費の問題もあり、今後も合作やアジア人をキャスティングしたハリウッド映画はさらに増えると思いますけどね。。。いつか心にグッとくるような名作ができるといいけどなぁ。


2011年12月27日火曜日

「パーフェクト・ゲーム」舞台挨拶



  韓国に住んでいることの醍醐味の一つが、新作映画の舞台挨拶を気軽に見に行けるということです^^ 実は、留学をどこにしようか迷っていたとき、いろいろと調べた結果、近所に大きなシネコンがあることで今の学校に決めたんですが(笑) 年末に向けて大型作品が次々と公開されまして、近所のシネコンでも舞台挨拶があったのでさっそく行ってまいりました。


 韓国映画好きには夢の2ショット!
兵役からようやく帰ってきたチョ・スンウとヤン・ドングンという実力派2人が共演した野球映画
「パーフェクト・ゲーム(퍼펙트 게임)」です。

見に行ったのは公開日直前に行われた有料試写会で、舞台挨拶には主演のスンウ&ドングンとパク・ヒグン監督が登壇しました。
「監督はフンナムでしょ?さぁ、ここにフンナムが3人揃いました~」とつかみはOK(?)のスンウ氏w 「MI:4」見た? 面白かった? こんな大作があるけど、この映画も応援してねー」と言っておりましたよ。
 一方のドングン氏は下の写真にあるようにマイクを持ったとたん、観客をアジテートしていたので、ラップでもやってくれないかと期待してましたが、さすがにやんなかったですね(笑)


 





 ちょっとピンボケなのが恐縮ですが、帰る前に挨拶するとき、ドングン氏はふつうにおじぎをしていたのですが、スンウ氏は「忠誠!」ポーズでニッコリと帰っておられました(笑)
まだ兵役のときの習慣が残っているのでしょうかね?(笑)







映画は、80年代に韓国プロ野球界で活躍した実在の投手、チェ・ドンウォン(ロッテ)とソン・ドンヨル(ヘテ)が1987年5月16日に、15回の死闘を繰り広げた伝説の名勝負を描いたもの。ドングン演じるソン・ドンヨル選手は中日でも活躍していた名投手なので、ご存知の方も多いでしょう。
スポーツ映画ってピンキリだと思うんですが、この作品は最後まで緊張感が切れず、人間ドラマもしっかりと描かれていて、結構見ごたえありました。スンウ氏は野球経験あったそうですが、ドングン氏はまったくのゼロから始めたそうです。でも2人ともフォームもしっかり決まってて、特にドングン氏はどっしりとした投げっぷりで、伝説のリリーフエースを見事に体現していましたよ。
助演陣に、「ソル薬局の息子たち」のブルータス・リー役でブレイクしちゃったチョ・ジンウン氏や、元トレーナーの個性派俳優のマ・ドンソク氏、ミュージカルファンには圧倒的な歌唱力でおなじみのチェ・ミンチョル氏など、なかなか面白い面々が出ていたのもポイント高いです。
個人的にも大好きな俳優の共演作なので、この映画、日本でもぜひ公開してほしいですねー。

2011年12月26日月曜日

CGV Movie Collage

名前を失念しましたが、左の司会やってた人が面白かったです^^
ソウルに来たのは12月頭からだったんですが、さっそくちょっと体調を崩しまして^^; 2週間くらいは語学堂に行くのでもう精いっぱいでした。で、ようやく行動を起こしたのが、コレ。
CGVが国内外のミニシアター系作品を特集上映している「Movie Collage(무비꼴라쥬)」という上映イベントです。
CGVのサイトでは、ユ・ジュンサン&チョン・ジェヨン(何気に「ウエディング・キャンペーン」コンビですねw)が出演する、CF映像も見れますよ^^


 まずは15日にW杯スタジアムがある上岩CGVで、「창피해(恥ずかしい)」という映画の監督と出演女優のトークつき試写会に行ってきました。
上映前日だったかな? ツイッターで参加者を募ってまして、ちょうど見に行きたいな~と思っていたので試しに申し込んでみたところ当たりましてw 上岩まで1時間くらいかけて行ってきました。
キム・スヒョン監督(左)と女優のキム・サンヒョンさん
この映画、最近ユ・ジテ夫人となったキム・ヒョジン嬢と、「息もできない」であのヤン・イクチュンを相手に見事な演技を見せていたキム・コッピちゃんが、レズビアンカップルを演じたと話題になっていた作品です。
ま、確かにからみのシーンはあるんですけど、うまいことぼやかしてありましてね(笑) からみだけでなく、話自体も何だか核心部分をぼやかしたような作りで、アフタートークでは観客から「あれはどういう意図があったのか?」的な、質問が多数出ていました。
キム・スヒョン監督と同席していたのは、普段は声優をやっているという女優のキム・サンヒョンさん。この人、コン・ヒョジン&シン・ミナ共演の「いま、このままがいい」に出ていて気になっていた人だったんですよね。かなりドスの効いた声の持ち主で、見た目も中性的な雰囲気の方なんですが、またこの作品でもヒロインたちの関係性をつなぐようなちょっと変わった役柄を担当していました。




キム・ジュンベさん(写真左)とキム・ヘグン監督
で、その数日後にまたツイッターで参加者を募っていたのを見つけて見に行ったのが、韓国映画界にもし「悪役商会」があったら間違いなく入っているであろう、名脇役のキム・ジュンベさんがなんと主演! している「악인은 너무 많다(悪人がいっぱい)」という作品。
 これはCGV大学路での上映にジュンベさんもいらっしゃるということで、かなり楽しみにしてたんですが、コワモテなのにしゃべりだすとめちゃいい人そうで、「フォッフォッフォッ」と話をした後に照れながら笑うという、何だかお人柄がにじみ出たトークを聞かせてもらいました^^
 5000万Wって言ってたかなー? かなりの低予算で作られたそうで、ジュンベさん以外のキャストはほとんど知らない顔ぶればかりでしたが、ストーリー的には悪くなかったので、ラストシーンに「惜しさ」が残る作品でした。


 残念ながら自分のボキャブラリーが足りないので、映画の内容もアフタートークの内容も、半分くらいしか分からないのは残念でしたが…面白いなと思ったのは韓国の観客は自分の感想や意見をかなり率直に監督や俳優さんにぶつけちゃうんですよね(笑) 日本だと、もうちょっと遠慮がちに質問するかな、と思うんだけど。2作品とも監督が言いよどんでしまう場面があったりして^^; でも、こういうマイナー系の作品の監督や俳優さんの生の声を聴ける機会をこうやって積極的に設けているのは素晴らしいなーと思いました。それもタダで見せてもらえて(笑) 韓国でも日本と同じくミニシアター系作品がかけられる劇場が減ってきているので、大型シネコンでもこういう風な企画上映会をもっと積極的にやってくれるといいなぁと思いますね。